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■40358 / inTopicNo.1)  数学的帰納法について
  
□投稿者/ 掛け流し 一般人(1回)-(2009/12/22(Tue) 22:30:02)
    自然数nに関する命題P(n)が、すべての自然数n(簡単のためn≧1として)
    に対して真 を示すのに、
    「数学的帰納法」は、
    第1段 P(1)が真 を示し、
    第2段 すべての自然数nに対して、「P(n)が真 ⇒ P(n+1)も真」を示して、証明終了。となるわけですが、
    (質問)上の第2段で、
      「ある自然数n(が存在して)P(n)が真 ⇒ P(n+1)も真」と表現(入試答案として)してもいいのではと、考えますが、皆さんはどうお考えになりますか?ご意見・お答え頂きたいと思います。よろしくお願いします。


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■40359 / inTopicNo.2)  Re[1]: 数学的帰納法について
□投稿者/ miyup 大御所(976回)-(2009/12/22(Tue) 22:45:00)
    No40358に返信(掛け流しさんの記事)
    > 自然数nに関する命題P(n)が、すべての自然数n(簡単のためn≧1として)
    > に対して真 を示すのに、
    > 「数学的帰納法」は、
    > 第1段 P(1)が真 を示し、
    > 第2段 すべての自然数nに対して、「P(n)が真 ⇒ P(n+1)も真」を示して、証明終了。となるわけですが、
    > (質問)上の第2段で、
    >   「ある自然数n(が存在して)P(n)が真 ⇒ P(n+1)も真」と表現(入試答案として)してもいいのではと、考えますが、皆さんはどうお考えになりますか?ご意見・お答え頂きたいと思います。よろしくお願いします。

    ある特定の自然数n以上で命題P(n)が真であっても
    2,3,…,n−1のときの真偽について言及されていませんので
    命題P(n)がすべての自然数nに対して真とはいえないと思います。
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■40364 / inTopicNo.3)  Re[2]: 数学的帰納法について
□投稿者/ 掛け流し 一般人(2回)-(2009/12/23(Wed) 13:25:51)
    miyupさん、早速のお返事ありがとうございます。
    さて、miyupさんのお返事ですと、(特定な自然数nに対して)
    2からn−1までの自然数に対してP(n)が真かどうか言えない、とのことですが、
     第1段階で、n=1の時P(n)は真が示されていますので、
     第2段階のnとしてn=1を代入する事によって、P(2)は真である。
     すなわち、n=2が存在して、P(2)が真であるわけです。
     すると再び第2段によってP(3)も真であることとなる。
     以下この論理の連鎖(?)によって、
      「すべての自然数nに対してP(n)が真」である。
    といえるのではないか、と考えますが、いかがでしょうか。
     再び、ご教授頂ければ幸いです。 
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■40365 / inTopicNo.4)  Re[3]: 数学的帰納法について
□投稿者/ miyup 大御所(979回)-(2009/12/23(Wed) 13:51:47)
    2009/12/23(Wed) 16:10:39 編集(投稿者)

    No40364に返信(掛け流しさんの記事)
    >  第1段階で、n=1の時P(n)は真が示されていますので、
    >  第2段階のnとしてn=1を代入する事によって、P(2)は真である。
    >  すなわち、n=2が存在して、P(2)が真であるわけです。
    >  すると再び第2段によってP(3)も真であることとなる。
    >  以下この論理の連鎖(?)によって、
    >   「すべての自然数nに対してP(n)が真」である。
    > といえるのではないか、と考えますが、いかがでしょうか。

    上記は「すべての自然数n」について言及していることになります。

    「ある自然数n」というのはnが特定の値を示しているのであって
    それがもしn=1ならば結果としてすべての自然数になります。
    例えば「ある自然数n」がn=10であれば、n≧10の部分しか
    証明していないことになります。

    さらにいうと
    第1段階では、P(1)は真であることを示しているだけで、P(2)の真偽とは無関係です。つまり
    例えば「ある自然数n」がn=10であれば、
    P(2)からP(9)までの真偽判定をすっとばしていることになります。

    もっというと
    命題「「すべての自然数nに対してP(n)が真」ならば「ある自然数nに対してP(n)が真」」
    は真ですが、その逆の命題
    「「ある自然数nに対してP(n)が真」ならば「すべての自然数nに対してP(n)が真」」
    は偽です。
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■40373 / inTopicNo.5)  Re[4]: 数学的帰納法について
□投稿者/ 掛け流し 一般人(3回)-(2009/12/23(Wed) 20:22:39)
    miyupさん、たびたびお返事ありがとうございます。
    よくわかりました。つまり
    「数学的帰納法」の第2段は、
     自然数nを任意に取り(それを固定して)、P(n)が真 ⇒P(n+1)も真
    を示しているのですね。(その後)nをすべての自然数で動かすわけですね。
    ですから、ほとんどの入試問題の解説本で、「n=kのとき・・・」と表現しているのは、kは(任意の自然数で1つ取り、固定する)という意味である。−と改めて解釈しました。(正しいでしょうか?)。また、ご教授下されば幸いです。

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■40376 / inTopicNo.6)  Re[5]: 数学的帰納法について
□投稿者/ miyup 大御所(984回)-(2009/12/23(Wed) 23:55:22)
    No40373に返信(掛け流しさんの記事)
    > 「数学的帰納法」の第2段は、
    >  自然数nを任意に取り(それを固定して)、P(n)が真 ⇒P(n+1)も真
    > を示しているのですね。(その後)nをすべての自然数で動かすわけですね。

    その解釈でよいと思います。

    > ですから、ほとんどの入試問題の解説本で、「n=kのとき・・・」と表現しているのは、kは(任意の自然数で1つ取り、固定する)という意味である。−と改めて解釈しました。(正しいでしょうか?)。

    「n=k(k=1,2,3,…)のとき」と、kを使用しているのは
      n=1のとき、n=2のとき、n=3のとき、n=4のとき、…
    ということをまとめてn=kで表現しているだけなので
    kを使おうが、nのまま使おうが同じことです。

    要は、k(あるいはn)がいくつであっても成り立ちますよ、ということが
    言えれば第2段としてはOKだということです。

    「固定する」という言い方は、少し違和感があります。むしろ固定しない。
    とりあえずk(あるいはn)で示すというくらいでいいと思います。

    どんな自然数k(あるいはn)を取ってきても
     P(k)(あるいはP(n))が正しい・成立すると「仮定した」とき
     P(k+1)(あるいはP(n+1))も正しくなる・成立する
    ことが「示されれば」、
    初期条件であるP(1)が正しい・成立することから
    すべての自然数k(あるいはn)で
    P(k)(あるいはP(n))が正しい・成立することがいえる

    ということです。
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■40377 / inTopicNo.7)  Re[6]: 数学的帰納法について
□投稿者/ 掛け流し 一般人(4回)-(2009/12/24(Thu) 02:05:54)
    miyupさん、何度もお答えありがとうございました。
    おかげさまでよくわかりました。今後ともよろしくお願いします。
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