センター試験 2003年度 本試験 数学I,数学A 第1問[1] 解答
 センター試験 2003年度 本試験 数学I,数学A 第1問題[1]の解き方 最終更新日 2004年3月31日
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2次関数  y=2 x 2 +ax+b  を平方完成させると,

y =2 x 2 +ax+b ・・・・・・
=2( x 2 a 2 x )+b
=2 ( x a 4 ) 2 +2 ( a 4 ) 2 +b
=2 ( x a 4 ) 2 + a 2 8 +b ・・・・・・

となる。よって,頂点

( a 4 , a 2 8 +b )

となる。次に,この2次関数 C  が点 ( 3,8 )  を通ることより, x=3 y=8  を代入してもの関係がなりたつ。

8=2· 3 2 +a·3+b
8=18+3a+b
b=3a+10 ・・・・・・

となり, a  と b  の間にはの関係がる。

(1)
  C が x  軸と接するということは,頂点の y  座標が0となることと同じである。よって,

a 2 8 +b=0 ・・・・・・

となる。より連立方程式

{ b=3a+10 a 2 8 +b=0 ・・・・・・
・・・・・・

が得られる。より,

b= a 2 8   ・・・・・・

に代入すると,

a 2 8 =3a+10

となり,この式を整理すると,

a 2 =24a80 a 2 24a+80=0

となり, a の2次方程式が得られる。この2次方程式を因数分解の方法を用いて解き a の値を求めると,

( a4 )( a20 )=0 a=4,20

となる。 a=4  のときより,

b= 4 2 8 =2

となる。 a b の値をに代入すると,

y =2 ( x 4 4 ) 2 + 4 2 8 2
=2 ( x1 ) 2 ・・・・・・

2次関数頂点の座標は, ( 1,0 )

a=20  のときより,

b= 20 2 8 =50

となる。 a b の値をに代入すると,

y =2 ( x 20 4 ) 2 + 20 2 8 50
=2 ( x5 ) 2 ・・・・・・

2次関数の頂点の座標は, ( 5,0 )

を比べると x 2 の係数が同じで,頂点が ( 1,0 ) から ( 1,0 ) に移動しているので, y=2 ( x5 ) 2  は y=2 ( x1 ) 2  を x  軸方向に4だけ平行移動したものになる。平行移動の考え方はここを参考にしてください。

(2)
  C  の頂点の y  座標は, a 2 8 +b   である。一方, a b  の間には の関係があるので,  C  の頂点の y   座標を a の関数として

f( a )= a 2 8 3a+10

表すことができる。 f( a )  は a の2次関数で, a 2 の係数が正の値であるから,最小値を持つ。 f( a )  を平方完成させると,

f( a ) = a 2 8 3a+10 = 1 8 ( a 2 24a )+10 = 1 8 ( a12 ) 2 12 2 8 +10 = 1 8 ( a12 ) 2 8

となり, a=12  のとき最小値−8となる。

 

 

 
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