| > 動径が何回転しても > 同じなのであれば、 > 何故最初から > aθ=(π/2)-(θ/3) > だけにしないのですか?
2つの角度 aθ と (π/2 - θ/3) が一致して、3点 O, P, Q が一直線に並ぶことを問題にしているわけですが、角度 aθ の増加の仕方と (π/2 - θ/3) の増加の仕方は同じとは限りません。 つまり、回転の速さが同じとは限らないということで、これは回転の周期が同じとは限らないことにもなり、さらには回転の向きが同じとも限りません。 つまり、あるとき、aθ = (π/2 - θ/3) と一致したとして(回転の向きも同じとして)、これがともに1回転後に再びめでたく、aθ + 2π = (π/2 - θ/3) + 2π になるとは限らないわけです。
これは次の例を考えればわかるでしょう。簡単のため、角度を簡単にθとφとして、少し問題を変えます。 点 P の回転の速さを1秒間に360度として、点 Q の回転の速さを1秒間に180度とします。 ある時刻で、点 P のなす角度である θ と点 Q のなす角度である φ が一致していたとします。(回転の向きも同じとします) この一致した角度を仮に30度とします。 この一致した時刻を t = 0 とすると、1秒後の t = 1 では、 θ = 30 + 360 = 390 (= 30 + 1*360 = 30) φ = 30 + 180 = 210 となり、2秒後の t = 2 では、 θ = 390 + 360 = 750 (= 30 + 2*360 = 30) φ = 210 + 180 = 390 (= 30 + 1*360 = 30) となります。 これは、点 P は2回転したとき、点 Q は1回転したとき、同じ時刻 t = 2 で再び角度が一致するわけです。 つまり、t = 2 のときに、 θ + 1*2π = φ + 2*2π なので、この左辺の 1*2πを右辺に移項すると、 θ = φ + 1*2π となります。 これは式@で、n = 1 の場合に相当します。
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