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■41257 / inTopicNo.1)  京都大学前期理系甲[3]
  
□投稿者/ miyup 大御所(1060回)-(2010/03/29(Mon) 21:50:53)
    2010/03/29(Mon) 21:55:41 編集(投稿者)

    京都大学前期理系甲[3]の問題
     xを正の実数とする。座標平面上の3点A(0,1),B(0,2),P(x,x)をとり三角形APBを考える。
     xの値が変化するとき、角APBの最大値を求めよ。

    について、次のような解答を考えました。
    何かおかしなところはないでしょうか。ご指摘願えればありがたいです。

    C(1,1)とおき、三角形ABCを考える。
    三角形ABCは角CAB=90°の直角二等辺三角形で、この三角形の外接円は直線y=xに点Cで接する。
    ここで、角APBについて(Pは第1象限の点で、直線y=x上にある)
     点Pが外接円の円周上にある場合、角APB=45°
     点Pが外接円の外部にある場合、角APB<45°
     点Pが外接円の内部にある場合、角APB>45°
    となるが、P≠Cのときはすべて点Pが外接円の外部にあるので
    P=Cのとき角APBは最大となる。
    よって、角APBの最大値は45°(終)
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■41294 / inTopicNo.2)  Re[1]: 京都大学前期理系甲[3]
□投稿者/ すっとこどっこい 軍団(105回)-(2010/04/01(Thu) 18:32:56)
    同様の問題で必ず使用できる解法ではありませんが、
    数学Aのレベルで片付けている素晴らしい考え方だと思います。

    ◎ 3通りのパターンを上げる前に、
      動点Pが常に線分ABの右側に存在するという点は触れておいた方がいいかもしれません。
    ○ P≠C, P=Cという表現は避けた方がいいかもしれません。
      (多分、分かっていながら省略されているだけでしょうが。)

    点C(1, 1)を考えると、三角形ABCは∠A=90°の直角二等辺三角形で、
    この三角形の外接円は直線y=xと点Cで接している。
    動点P(x, x)(x>0)は第1象限で直線y=x上に存在するので、
    三角形ABCの外接円と『その弦ABの右側に存在する』動点Pの位置関係について、
    ・動点Pが円の周上(点C上)に存在する場合、∠APB=『∠ACB=』45°
    ・動点Pが円の外部に存在する場合、∠APB<『∠ACB=』45°
    ・動点Pが円の内部に存在する場合、∠APB>『∠ACB=』45°
    が成り立つが、
    『直線y=x上の動点Pが三角形ABCの外接円の内部に存在することはない』ので、
    『動点Pが点C上に位置する』のときに∠APBは最大値45°をとる。
    したがって、x=1のとき、つまり、動点Pの位置が(1, 1)のときに∠APBの大きさは最大値45°となる。

    『 』のところの表現は使っておいた方がいいと思います。
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■41298 / inTopicNo.3)  Re[2]: 京都大学前期理系甲[3]
□投稿者/ miyup 大御所(1065回)-(2010/04/01(Thu) 21:43:54)
    2010/04/01(Thu) 21:49:18 編集(投稿者)

    ご検討・ご指摘ありがとうございます。
    点P は第1象限にある円の接線上の点なので、「弧の右側にある」ことはあえて言う
    必要はないかなと思っていますが、異論が出るかもしれませんね。

    河合塾の解答では tan の加法定理から相加・相乗平均への流れでしたが
    なんとなくわかりにくかったので別解を考えてみました。

    もう一つの別解としては、三角形ABP の面積と sin の関係から
    sin∠APB を x で表現し、相加・相乗平均へと導く解答もあると思います。


    No41294に返信(すっとこどっこいさんの記事)
    > 同様の問題で必ず使用できる解法ではありませんが、

    特定の2点を通り、動点の描く直線に接する円を考えれば
    解法として一般化できそうな気がします。
引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/
■41300 / inTopicNo.4)  Re[3]: 京都大学前期理系甲[3]
□投稿者/ すっとこどっこい 軍団(106回)-(2010/04/01(Thu) 22:56:45)
    2010/04/01(Thu) 22:58:15 編集(投稿者)

    > 河合塾の解答では tan の加法定理から相加・相乗平均への流れでしたが
    > なんとなくわかりにくかったので別解を考えてみました。

    こんな感じの解答例ですかね。
    最初は私も円と点の位置関係で解こうとしたんですが、途中で行き詰まったので、
    すぐに三角関数に逃げてしまいました。一応、同じ答えは得られましたが・・・。

    3つの点A(0, 1), B(0, 2), P(x, x)(x>0)について、
    2つの直線AP, BPがx軸の正の方向となす角をそれぞれα1, α2(−π/2<α2<α1<π/2)とおくと、
    直線APの傾きはtanα1=(x−1)/x, 直線BPの傾きはtanα2=(x−2)/xとなる。
    ここで、三角形ABPを考えると、∠OAP=∠APB+∠ABPより、
    ∠APB(0°<∠APB<180°)=∠OAP−∠ABP=(α1+90°)−(α2+90°)=α1−α2となるので、
    tan∠APB=tan(α1−α2)=(tanα1−tanα2)/(1+tanα1・tanα2)
        ={(x−1)/x−(x−2)/x}/{1+(x−1)/x・(x−2)/x}=x/(2x^2−3x+2)となる。
    ここで、x>0, 2x^2−3x+2=2(x−3/4)^2+7/8>0なので、tan∠APB>0となる。
    さらに、tan∠APB=1/{2(x+1/x)−3}と表すことができ、
    x>0, 1/x>0なので、相加平均と相乗平均の関係より、tan∠APB≦1/{2・2√(x・1/x)−3}=1となり、
    0<tan∠APB≦1, 0°<∠APB<180°なので、x>0, x=1/xのとき、つまり、x=1のとき、∠APBの最大値は45°である。

    > 特定の2点を通り、動点の描く直線に接する円を考えれば解法として一般化できそうな気がします。

    広く適用できるようにすることはできそうですね。

    解法を進める上で絶妙なポイントとなった点(1, 1)への着目もすごいですが、
    さらに解法の一般化を考えようと思うこと自体、もっとすごく思います。
引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/
■41304 / inTopicNo.5)  Re[4]: 京都大学前期理系甲[3]
□投稿者/ miyup 大御所(1067回)-(2010/04/01(Thu) 23:30:48)
    2010/04/01(Thu) 23:34:58 編集(投稿者)

    >もう一つの別解としては、三角形ABP の面積と sin の関係から
    >sin∠APB を x で表現し、相加・相乗平均へと導く解答もあると思います。

    別解ついでに…

    三角形ABP の面積について
     1/2・1・x=1/2・AP・BP・sin∠APB から
    (sin∠APB)^2
    =x^2/(AP^2・BP^2)
    =x^2/{(x^2+(x-1)^2)(x^2+(x-2)^2)}
    =1/{(2x-2+1/x)(2x-4+4/x)}
    =…
    分母を展開して x+1/x=t とおけば t(≧2) の2次関数の最小値がsin∠APBの最大値になります。
    (ただし∠APB が鋭角であることを指摘しなければなりません)
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