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■34888 / inTopicNo.21)  Re[20]: 整数の問題
  
□投稿者/ WIZ ファミリー(160回)-(2008/08/05(Tue) 23:57:47)
    自己レスです。

    > 残りは(0,1,1,1)(0,4,4,4)(1,1,1,1)(4,4,4,4)をどう処理するかですね。
    > 詳細を検討した訳ではないですが、これらは2n ∈ A(5)とできるのかもしれません。

    上記が証明できました。

    (1) (a^2,b^2,c^2,d^2) ≡ (1,1,1,1)(4,4,4,4)の場合
    a^2 ≡ b^2 (mod 5)ですから、a ≡ b (mod 5)とできます。
    # もしa ≡ -b (mod 5)ならば、-bを改めてbとすれば良いです。
    よってa-b = 5uとなる整数uが存在します。

    同様にc^2 ≡ d^2 (mod 5)ですから、よってc-d = 5vとなる整数vが存在します。

    2n = 2(a^2+b^2+c^2+d^2) = (a+b)^2+(a-b)^2+(c+d)^2+(c-d)^2
    = (a+b)^2+(c+d)^2+25u^2+25v^2 = (a+b)^2+(c+d)^2+5(u+2v)^2+5(2u-v)^2
    よって2n ∈ A(5)です。

    (2) (a^2,b^2,c^2,d^2) ≡ (0,1,1,1)(0,4,4,4)の場合
    b^2 ≡ c^2 ≡ d^2 (mod 5)ですから、b ≡ c ≡ d (mod 5)とできます。

    u,vを整数として、a+b+2c+2d = 5u, 2a+2b-c-d = 5vとできます。
    a-b+2c-2d = s, 2a-2b-c+d = tとおくと、

    10n = (a^2+b^2+c^2+d^2)(1^2+1^2+2^2+2^2)
    = (a+b+2c+2d)^2+(a-b+2c-2d)^2+(2a-2b-c+d)^2+(2a+2b-c-d)^2
    = s^2+t^2+25u^2+25v^2
    となります。

    s^2+t^2 ≡ 0 (mod 5)ですから、x,yを整数として、
    s^2+t^2 = 5(x^2+y^2)とおくことができます。

    10n = 5(x^2+y^2)+25u^2+25v^2より、2n = x^2+y^2+5u^2+5v^2 ∈ A(5)

    今までの結果をまとめると、nを自然数として
    nが5の倍数ならば、n ∈ A(5)です。
    nが5の倍数でないならば、n ∈ A(5)または2n ∈ A(5)です。
引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/
■34955 / inTopicNo.22)  Re[21]: 整数の問題
□投稿者/ おあたく 一般人(12回)-(2008/08/10(Sun) 06:58:05)
    WIZさん、色々教えてくださってありがとうございます。

    過去の書き込みを勉強していて、幾つか疑問点があるので質問させてください。

    [2008/06/18(Wed) 12:52:58のWIZさんの書き込み]
    > a,b,c,dの値の組み合わせから、Fは([√p]+1)^2 > (√p)^2 = p^2すなわちp^2より多い組み合わせがあります。
    "([√p]+1)^2"は、"([√p]+1)^4"の書き間違いではないでしょうか?

    [2008/07/31(Thu) 10:13:18のWIZさんの書き込み]
    > 平方非剰余は2つの平方剰余の和になるという関係が使えるのかもしれません。
    この話は何処から出てきて、どのように利用するのでしょうか?

    -5を平方非剰余として持つ素数pがあったとします。(p > 5とします。)
    1,2,・・・・,p-5,・・・,p-1と代表剰余類を並べてみます。
    これは平方剰余1から始まり、途中に平方非剰余p-5がありますので、1 ≦ m < m+1 ≦ p-5を満たす整数mで、
    L(m,p) = +1かつL(m+1,p) = -1となるものが存在することになります。
    平方非剰余同士の積は平方剰余ですから、(-5)(m+1) ≡ a^2 (mod p)となる整数aが存在します。
    またm ≡ b^2 (mod p)となる整数bも存在します。
    従ってa^2+5*b^2+5*1^2 ≡ 0(mod p)となりますが、このことが関係していますでしょうか?

    > 一意性が成立するので、A(3) = Nの証明も法3または法12の場合分けだけ上手く行きました。
    この話も何処から出てきたのでしょうか?
    A(3) = Nの証明を見ると法3または法12による場合分けなどしていないようですけど。

    > A(5) = Nの証明に挑戦する方が良いかもしれません。
    "A(5) = N"は、"A(5) = N-{3}"の書き間違いではないでしょうか?

    A(5)に関するWIZさんの解説と、n ∈ A(5)ならば2n ∈ A(5)ということから偶数はA(5)に属すことが分かります。
    3はA(5)に属さないので、4n,4n+1,4n+2型の数はA(5)に属し、4n+3型の数は2(4n+3)がA(5)に属すことが
    証明できたら嬉しいです。

    更にA(5)に関するWIZさんの解説から5の倍数はA(5)に属すと言えます。
    3はA(5)に属さないので、5n,5n+1,5n+2,5n+4型の数はA(5)に属し、5n+3型の数は2(5n+3)がA(5)に属すことが
    証明できたら嬉しいです。

    これらのことを考えていて、以下のことと少し関係あるのかなと思い始めています。
    [2008/07/31(Thu) 10:13:18のWIZさんの書き込み]
    > 但し、x^2+5y^2と表せる素数が、法5なり法20だけでは決まらないように、
    > 法5なり法20だけでの場合分けでは上手くいかないかもという懸念はありますが。

    よろしくお願いいたします。
引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/
■35012 / inTopicNo.23)  Re[22]: 整数の問題
□投稿者/ WIZ ファミリー(181回)-(2008/08/15(Fri) 13:09:49)
    おあたくさん、返事が遅くなりごめんなさい。

    > [2008/06/18(Wed) 12:52:58のWIZさんの書き込み]
    >> a,b,c,dの値の組み合わせから、Fは([√p]+1)^2 > (√p)^2 = p^2すなわちp^2より多い組み合わせがあります。
    > "([√p]+1)^2"は、"([√p]+1)^4"の書き間違いではないでしょうか?

    仰る通り、"([√p]+1)^4"が正しいです。


    > [2008/07/31(Thu) 10:13:18のWIZさんの書き込み]
    >> 平方非剰余は2つの平方剰余の和になるという関係が使えるのかもしれません。
    > この話は何処から出てきて、どのように利用するのでしょうか?

    a^2+b^2+5c^2+5d^2の形に表される整数を考える上で必要になるかもしれない定理の覚え書きです。
    結局、前回までの私の書き込みには利用していません。


    >> 一意性が成立するので、A(3) = Nの証明も法3または法12の場合分けだけ上手く行きました。
    > この話も何処から出てきたのでしょうか?
    > A(3) = Nの証明を見ると法3または法12による場合分けなどしていないようですけど。

    ご指摘の通り、私の勘違いです。
    言い訳になりますが、Dを1以外の平方因数を持たない自然数として、2次体Q[√D]を考えます。
    Q[√D]における自然数の素数pの分解は、法Dまたは法4Dによる場合分けが有用ですので、
    混同していました。


    >> A(5) = Nの証明に挑戦する方が良いかもしれません。
    > "A(5) = N"は、"A(5) = N-{3}"の書き間違いではないでしょうか?

    仰る通り、"A(5) = N-{3}"が正しいです。


    > これらのことを考えていて、以下のことと少し関係あるのかなと思い始めています。
    > [2008/07/31(Thu) 10:13:18のWIZさんの書き込み]
    >> 但し、x^2+5y^2と表せる素数が、法5なり法20だけでは決まらないように、
    >> 法5なり法20だけでの場合分けでは上手くいかないかもという懸念はありますが。

    5や20に限らず、もっと大きい自然数mについて、法mで3に合同でない自然数がA(5)に属すことが証明できて、
    なおかつmが無限に大きくできるのなら事実上A(5)に属さないのは3のみといえるのかもしれません。
    # 希望的観測なのでこの方針でA(5) = N-{3}が証明できるのかどうかは分かりません。


    以下、備忘録として書いてておきます。
    A(4)のイデアルもどきを考察するのは、平方数が絡み難しいと思うので、
    先ず4n型, 4n+1型, 4n+2型の数全体のイデアルもどきから研究を進めると良いかもしれません。

    例えば4n+1型の数だけ考えると素因数分解の一意性が成立しません。
    9*77 = 21*33ですが、9,77,21,33は4n+1型の数の範囲では素数です。

    4n型, 4n+2型の数はまとめて2n型の数と考えても、単数を持たず、
    2n型の数全体を表すイデアルもどきをどう表現するのかという困難はありますが・・・。
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