数学ナビゲーター掲示板
(現在 過去ログ3 を表示中)

HOME HELP 新規作成 新着記事 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

[ 最新記事及び返信フォームをトピックトップへ ]

■30019 / inTopicNo.1)  情報の分散
  
□投稿者/ 電気がま 一般人(1回)-(2007/12/07(Fri) 16:51:39)
    3個のリンゴがあり、それを、ABCの3人に好きなように分け与えるとします。どのような分け与え方がもっとも起こりやすそうなものですか。

     ある人は、「リンゴに区別がないとして考える」と結果が違ってくる。と言いますが、確率として考える時に、そんなことがあるんでしょうか?
引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/
■30021 / inTopicNo.2)  Re[1]: 情報の分散
□投稿者/ X 一般人(34回)-(2007/12/07(Fri) 17:13:42)
    2007/12/07(Fri) 17:15:06 編集(投稿者)

    どのような分け方も同等に起こり得る、ということを前提にすると質問の内容は
    「りんごに区別があるか無いかで分け方の方法の数が異なるのか?」
    ということと同等になります。
    この疑問に対する解答ですが、「異なります」。

    (1)りんごに区別がある場合
    (i)一人に3つ全て与える方法は3[通り]
    (ii)全員に1つづつ与える方法は3P3=6[通り]
    (iii)一人に2つ、他の一人に1つ与える方の数は
    まずりんごを2つと二つに分ける方法の数は3[通り]
    分けたりんごを2人に分ける方法の数は
    3P2=6[通り]
    ∴3×6=18[通り]
    (i)(ii)(iii)より場合の数は
    3+6+18=27[通り]

    (2)りんごに区別が無い場合
    (ii)(iii)の値が(1)の場合と異なります
    (i)一人に3つ全て与える方法は3[通り]
    (ii)全員に1つづつ与える方法は1[通り]
    (iii)一人に2つ、他の一人に1つ与える方の数は
    まずりんごを2つと二つに分ける方法の数は1[通り]
    分けたりんごを2人に分ける方法の数は
    3P2=6[通り]
    ∴1×6=6[通り]
    (i)(ii)(iii)より場合の数は
    3+1+6=10[通り]
引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/
■30041 / inTopicNo.3)  Re[2]: 情報の分散
□投稿者/ 電気がま 一般人(2回)-(2007/12/08(Sat) 08:29:03)
     丁寧な回答ありがとうございます。

     実は、そのあとの問題なんですが
    「確率」として考えた時にはどう違うのでしょうか?
    同じ問題が、仮定によって違う答えになるのは当然ですが、確率として取り扱う時にはおかしい気がします。

    >どのような分け方も同等に起こり得る、ということを前提にすると

    この部分は、初めから確率を設定していることにはならないのでしょうか?

    「区別がない」というのは観測者がつけた、見かけ上の条件ですが、現実に区別があるのは当然のことなので、この部分を教えていただければと思います。

引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/
■30044 / inTopicNo.4)  Re[3]: 情報の分散
□投稿者/ miyup 軍団(142回)-(2007/12/08(Sat) 10:12:07)
    2007/12/08(Sat) 10:16:27 編集(投稿者)

    リンゴに区別がない場合は、10通り(分け方{3,0,0}+{2,1,0}+{1,1,1}=3+3!+1)
    リンゴに区別がある場合は、27通り(=3^3)

    リンゴ a,b,c について {3,0,0} と分ける場合
     区別あるなしに関わらず 3通り
    リンゴ a,b,c について {2,1,0} と分ける場合
     区別がなければ 3!=6通り
     区別があると 3!×3(ab,c か bc,a か ca,b)=18通り
    リンゴ a,b,c について {1,1,1} と分ける場合
     区別がなければ 1通り
     区別があると 3!(a,b,c の入れ替え)=6通り

    {1,1,1} と分ける場合で考えれば、見た目は 1通りだが、実はその 6倍出ていることになります。

    区別なしの場合は、いわゆる「同様にたしからし」くないということですので
    確率の場合は
    区別がつかないものでも区別がつくものとして計算しないといけません。

引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/
■30046 / inTopicNo.5)  Re[4]: 情報の分散
□投稿者/ miyup 軍団(143回)-(2007/12/08(Sat) 10:24:15)
    結論としては
     1人に3個与えることになる確率 3/27=1/9
     1人に2個、1人に1個、1人に0個与えることになる確率 18/27=6/9=2/3
     1人に1個ずつ与えることになる確率 6/27=2/9
    より
    1人に2個、1人に1個、1人に0個与えることになる場合が最も起こりやすい。
引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/
■30061 / inTopicNo.6)  Re[5]: 情報の分散
□投稿者/ 電気がま 一般人(3回)-(2007/12/09(Sun) 08:27:37)
     解説ありがとうございました。
    さる「情報関係の本」にこの問題が出ていて、疑問に思い出版社に質問しましたが、著者には説明していただけませんでした。
    やはり間違いでしたか。
     
引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/



トピック内ページ移動 / << 0 >>

このトピックに書きこむ

過去ログには書き込み不可

Mode/  Pass/

HOME HELP 新規作成 新着記事 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -
Edit By 数学ナビゲーター