| 正八面体が2つの正四角錐からなることは、少し考えるとわかると思います。 正八面体を上下に分け、上の図形をO-ABCDとします。 △OAB,△OBC,△OCD,△ODAは合同な正三角形ですから、AB=BC=CD=DAです。 この底のない立体をAC=BDとなるようにすると、正四角錐となり、 下半分をピッタリ合わせられるのはいいですよね。 もし、AC<BDとなるように歪めた場合、二等辺三角形OACは∠AOCが狭まり、 二等辺三角形OBDは∠BODが広がりますので、 (OからACまでの距離)>(最初の正四角錐の高さ)>(OからBDまでの距離) となり、A,B,C,Dが同一平面上にない状態になります。 A,B,Cを平面に付けておくとDが浮いている状態ですね。 これに、A,B,Cが下半分の3つの頂点と合うように合わせることを考えてみてください。 平面ABCに関して上半分の図形と下半分の図形が対称になりますので、 下半分の図形でDと対応する頂点は平面ABCより下に浮いてしまい、 Dと一致しません。 よって、正八面体は正四角錐2個でないと作れないことになります。
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