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■17878 / inTopicNo.1)  非同次1階線形常微分方程式の解き方
  
□投稿者/ MiwaYamada 一般人(1回)-(2006/10/07(Sat) 16:20:12)
    こんにちは。

    y=f(x)において、f(π)=1でdy/dx+y/x=sinxの時、f(π/2)の値は?
    という問題を解いています。

    dy/dx+y/x=sinxは非同次1階線形常微分方程式ですよね。
    なので一般解は
    y=exp(-∫dx/x)(∫sinx・exp(∫dx/x)+C) (Cは任意定数)
    と書けると思います。これを展開して
    =exp(-log|x|+C1){∫sinx・exp(log|x|+C2)+C} (C1,C2は任意定数)
    =C1|x|{C2∫|x|sinx+C}
    =C1C2|x|{∫|x|(-cosx)'+C}
    =C1C2|x|{-|x|cosx+∫cosx+C} (∵部分積分法)
    =C1C2|x|{-|x|cosx+sinx+C}

    とここままで来たのですがf(π)=1だけでは
    C,C1,C2が定まりません。

    どうすればいいのでしょうか?
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■17882 / inTopicNo.2)  Re[1]: 非同次1階線形常微分方程式の解き方
□投稿者/ 青海 付き人(65回)-(2006/10/07(Sat) 23:32:39)
    2006/10/07(Sat) 23:35:20 編集(投稿者)

    No17878に返信(MiwaYamadaさんの記事)
    > こんにちは。
    >
    > y=f(x)において、f(π)=1でdy/dx+y/x=sinxの時、f(π/2)の値は?
    > という問題を解いています。
    >
    > dy/dx+y/x=sinxは非同次1階線形常微分方程式ですよね。
    > なので一般解は
    > y=exp(-∫dx/x)(∫sinx・exp(∫dx/x)+C) (Cは任意定数)
    > と書けると思います。これを展開して
    > =exp(-log|x|+C1){∫sinx・exp(log|x|+C2)+C} (C1,C2は任意定数)

    一般解は、dy/dx + P(x)y = Q(x) の両辺に、exp(∫P(x)dx)を掛けるところからきているので、C1、C2 はいらないです。

    > =C1|x|{C2∫|x|sinx+C}

    一般解の最初の exp の肩はマイナスなので、y = 1/|x|・{∫|x|sinx+C} です。
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■17887 / inTopicNo.3)  Re[2]: 非同次1階線形常微分方程式の解き方
□投稿者/ MiwaYamada 一般人(2回)-(2006/10/08(Sun) 09:20:13)
    有り難うございます。

    >> dy/dx+y/x=sinxは非同次1階線形常微分方程式ですよね。
    >> なので一般解は
    >> y=exp(-∫dx/x)(∫sinx・exp(∫dx/x)+C) (Cは任意定数)
    >> と書けると思います。これを展開して
    >> =exp(-log|x|+C1){∫sinx・exp(log|x|+C2)+C} (C1,C2は任意定数)
    > 一般解は、dy/dx + P(x)y = Q(x) の両辺に、exp(∫P(x)dx)を掛けるところからきて
    > いるので、C1、C2 はいらないです。
    うーん、いまいち分かりません。
    下記では何処から間違っているのでしょうか?
    y=exp(-∫dx/x)(∫sinx・exp(∫dx/x)dx+C) (Cは任意定数)
    =exp(-log|x|+C1){∫sinx・exp(log|x|+C2)dx+C} (C1,C2は任意定数)
    =C1/|x|{C2∫|x|sinxdx+C}
    =C1/|x|{C2∫|x|(-cosx)'+C}
    =C1/|x|{C2(-|x|cosx+∫cosx)+C} (∵部分積分法)
    =C1/|x|{C2(-|x|cosx+sinx+C3)+C}
    =-C1C2cosx+C1C2sinx/|x|+(C1C2C3+C1C2C)/|x|
    =-Ccosx+Csinx/|x|+C'/|x|

    > > =C1|x|{C2∫|x|sinx+C}
    > 一般解の最初の exp の肩はマイナスなので、y = 1/|x|・{∫|x|sinx+C} です。
    そうでした。失礼致しました。
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■17928 / inTopicNo.4)  Re[3]: 非同次1階線形常微分方程式の解き方
□投稿者/ 青海 付き人(66回)-(2006/10/09(Mon) 00:51:04)
    2006/10/09(Mon) 10:36:15 編集(投稿者)

    > うーん、いまいち分かりません。
    > 下記では何処から間違っているのでしょうか?
    > y=exp(-∫dx/x)(∫sinx・exp(∫dx/x)dx+C) (Cは任意定数)
    > =exp(-log|x|+C1){∫sinx・exp(log|x|+C2)dx+C} (C1,C2は任意定数) ← ここから
    C1,C2 が余分です。

    一般式 dy/dx + P(x)y = Q(x) の両辺に exp(∫P(x)dx + C') = exp(∫P(x)dx)exp(C') を掛けると、定数項が消えてくれるので、この場合は積分定数(C1、C2)はいらないです。(Cは要ります)

    それ以外はいいと思います。

    念のため、一般解の導出方法です。
    dy/dx + P(x)y = Q(x)
    dy/dx・exp(∫P(x)dx) + P(x)y・exp(∫P(x)dx) = Q(x)・exp(∫P(x)dx) ← ここで定数項が消える
    d/dx{y・exp(∫P(x)dx)} = Q(x)・exp(∫P(x)dx)
    両辺を積分
    y・exp(∫P(x)dx) = ∫Q(x)・exp(∫P(x)dx)dx + C
    y = exp(-∫P(x)dx){∫Q(x)・exp(∫P(x)dx)dx + C}


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■17929 / inTopicNo.5)  Re[4]: 非同次1階線形常微分方程式の解き方
□投稿者/ MiwaYamada 一般人(3回)-(2006/10/09(Mon) 10:36:40)
    ご回答有り難うございます。
    何度もスイマセン。

    >> y=exp(-∫dx/x)(∫sinx・exp(∫dx/x)dx+C) (Cは任意定数)
    >> =exp(-log|x|+C1){∫sinx・exp(log|x|+C2)dx+C} (C1,C2は任意定数) ← 
    > ここから
    > C1,C2 が余分です。
    うーん、ちょっと考え中です。

    > 一般式 dy/dx + P(x)y = Q(x) の両辺に exp(∫P(x)dx + C') =
    > exp(∫P(x)dx)exp(C') を掛けると、定数項が消えてくれるので、積分定数(C1、
    > C2)はいらないです。(Cは要ります)
    消えるという事は分かりますが。。

    > 念のため、一般解の導出方法です。
    > dy/dx + P(x)y = Q(x)
    > dy/dx・exp(∫P(x)dx) + P(x)y・exp(∫P(x)dx) = Q(x)・exp(∫P(x)dx)
    > d/dx{y・exp(∫P(x)dx)} = Q(x)・exp(∫P(x)dx)
    > 両辺を積分
    > y・exp(∫P(x)dx) = ∫Q(x)・exp(∫P(x)dx)dx + C
    > y = exp(-∫P(x)dx){∫Q(x)・exp(∫P(x)dx)dx + C}
    で、ここかから積分部分を展開するとやはりC以外に任意定数が現われてしまいますよね?
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■17932 / inTopicNo.6)  Re[5]: 非同次1階線形常微分方程式の解き方
□投稿者/ 青海 付き人(67回)-(2006/10/09(Mon) 12:27:18)
    >> y = exp(-∫P(x)dx){∫Q(x)・exp(∫P(x)dx)dx + C}
    > で、ここかから積分部分を展開するとやはりC以外に任意定数が現われてしまいますよね?

    う〜ん、、、この公式の積分は定数項を含んでいるので、追加する必要はないです。

    ちょっと説明を変えます。
    まず、exp(∫P(x)dx) の積分で出てくる C1 C2(C1 = C2) は同じ、、というのはいいですか?
    (同じ関数を積分したら出てくる定数も同じはずですよね)

    y = exp(-∫P(x)dx - C1){∫Q(x)・exp(∫P(x)dx + C1)dx + C}
    y = exp(-∫P(x)dx)exp(-C1){∫Q(x)・exp(∫P(x)dx)exp(C1)dx + C}
    y = exp(-∫P(x)dx){∫Q(x)・exp(∫P(x)dx)dx + C・exp(-C1)}

    C・exp(-C1) = C' と置くと
    y = exp(-∫P(x)dx){∫Q(x)・exp(∫P(x)dx)dx + C'}

    C' には exp(∫P(x)dx) の定数も含んでいるので、積分してから追加する必要はないです。

    見落としですが、
    >=C1/|x|{C2∫|x|sinxdx+C} ← ここも違います。
    = 1/(C1|x|){C1∫|x|sin(x)dx + C}
    = 1/|x|{∫|x|sin(x)dx + C/C1}
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■17951 / inTopicNo.7)  Re[6]: 非同次1階線形常微分方程式の解き方
□投稿者/ MiwaYamada 一般人(4回)-(2006/10/10(Tue) 14:27:26)
    > ちょっと説明を変えます。
    > まず、exp(∫P(x)dx) の積分で出てくる C1 C2(C1 = C2) は同じ、、というのはいい
    > ですか?
    > (同じ関数を積分したら出てくる定数も同じはずですよね)
    > y = exp(-∫P(x)dx - C1){∫Q(x)・exp(∫P(x)dx + C1)dx + C}
    > y = exp(-∫P(x)dx)exp(-C1){∫Q(x)・exp(∫P(x)dx)exp(C1)dx + C}
    > y = exp(-∫P(x)dx){∫Q(x)・exp(∫P(x)dx)dx + C・exp(-C1)}
    > C・exp(-C1) = C' と置くと
    > y = exp(-∫P(x)dx){∫Q(x)・exp(∫P(x)dx)dx + C'}
    > C' には exp(∫P(x)dx) の定数も含んでいるので、積分してから追加する必要はない
    > です。
    納得です。
    =exp(-∫dx/x){∫(sinx)exp(∫dx/x)dx+C}
    =exp(-log|x|-C1){∫(sinx)exp(log|x|+C1)dx+C}
    =exp(-log|x|)exp(-C1){∫(sinx)exp(log|x|)exp(C1)dx+C}
    =exp(-log|x|){∫(sinx)exp(log|x|)exp(-C1)exp(C1)dx+C}
    =exp(-log|x|){∫(sinx)exp(log|x|)dx+C}
    となるのですね。。。

    どうも有り難うございました。

    > 見落としですが、
    > >=C1/|x|{C2∫|x|sinxdx+C} ← ここも違います。
    > = 1/(C1|x|){C1∫|x|sin(x)dx + C}
    > = 1/|x|{∫|x|sin(x)dx + C/C1}
    了解いたしました。有り難うございます。
解決済み!
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