| 2006/09/08(Fri) 16:21:27 編集(投稿者)
■No17179に返信(satsumaさんの記事)
ぼけていたのは僕の方です。 いろいろ不備がありました。すみません。
(1) f(x) は連続関数であることしかあらかじめわかっていませんので,いきなり与えられた等式の「左辺を微分する」などということはやってはいけませんでした。 において
と変形すると, が連続関数ならば は微分可能なので,この右辺は で微分可能であることがわかります。 よって等号で結ばれた も微分可能であることが確認できました。
(2) 与えられた等式の両辺を x で割って極限をとっても何も出てきませんでしたね。ミスリードしてしまって申し訳ありません。 なかなか手ごわかったのですが,どうやら次のように考えることになりそうです。 の分子と分母に をかけると
となりますので, において となります。 (1) で log の項の計算をした経験から, が成り立つのではと予想でき,これは正しいことが左辺を実際に計算すると確かめられます。 実際にはこんなひらめきは不要で,うまい置換の仕方があって,それで置換積分すれば簡単に求まるのかもしれませんが,ともかく につき
となります。なお,積分区間を にしかなったのは, を表す式が でしか得られていないからです。 ここで の極限をとると, の連続性より,,また なので,結局 において が得られます。右辺は でも連続ですし,上の議論は でも全く同様に成り立ちますので,最終的に全ての実数 に対して上の等式が成り立つことがわかります。
|