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■16254 / inTopicNo.1)  微分の応用問題なんですけど
  
□投稿者/ Tom 一般人(1回)-(2006/08/18(Fri) 18:53:42)
    ちょっと難しすぎるので詳しい解説をお願いします。


    f(x)はxに関するn次の整式(多項式)とする。(n≧0)
    (1) 2変数x,yの整式として
       f(x+y)=Po(x)+P1(x)*y+P2(X)*y^2+ ・・・・ +Pn(x)*y^n
    と書き表す。ただし、Pi(x)(i=0,1,2,・・・,n)はxに関する整式である。
    (注:Pの横の数字(i)は数列みたいに右下に書く小さい数字です)
    このとき、Po(x)=f(x),P1(x)=f'(x),P2(x)=(1/2)f"(x) かつ
    Pn(x)=「f(x)におけるx^nの係数」であることを示しなさい。

    (2) ある定数cがあって、f(x+y)-f(x)=y*f(x+cy) を満たすとき、
    f(x)の次数は2次以下であることを示しなさい。
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■16262 / inTopicNo.2)  Re[1]: 微分の応用問題なんですけど
□投稿者/ KINO 一般人(10回)-(2006/08/18(Fri) 21:00:28)
    (1) P_0(x)=f(x) は,f の定義式において y=0 とおけばただちに得られます。
    残りの等式は,f(x+y) を,x はただの定数を表す文字だと思って両辺を y で微分し,その結果に y=0 を代入すれば得られます。
    例えば,P_1(x)=f'(x) を求めるためには,u=x+y とおいて合成関数の微分により
    df(x+y)/dy=(df(u)/du)*(du/dy)=f'(u)*1=f'(x+y)
    となり,右辺は P_1(x)+2P_2(x)*x+...+nP_n(x)y^(n-1) となりますので,
    両辺に y=0 を代入すれば得られます。
    両辺を y について 2 回微分した式において y=0 を代入すれば,f''(x)=2P_2(x) が得られます。

    また,f(x)=a_0+a_1 x+...+a_n x^n とおくと,x に x+y を代入したとき,y^n がどこから出てくるかと言えば,a_n (x+y)^n の項からしか出てきません。
    そして (x+y)^n を2項定理で展開すると,y^n の係数が 1 ですから,a_n (x+y)^n を展開したときの y^n の係数は a_n となります。



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■16264 / inTopicNo.3)  Re[1]: 微分の応用問題なんですけど
□投稿者/ KINO 一般人(11回)-(2006/08/18(Fri) 21:12:41)
    (2) 何か勘違いしているかもしれませんが,

    > (2) ある定数cがあって、f(x+y)-f(x)=y*f(x+cy) を満たすとき、

    両辺に x=0 を代入すると,f(y)-f(0)=y*f(cy) となります。
    f(y) は y の n 次多項式ですから,f(y)-f(0) の次数は n で,
    c≠0 ならば f(cy) も y の n 次多項式ですから,y*f(cy) の次数は n+1 になります。これは矛盾です。
    よって「ある定数 c」とは 0 でなければなりません。
    そうすると,f(x+y)-f(x)=y*f(x) となり,やはり x=0 を代入すると f(y)=f(0)y+f(0) となります。これは f(y) が y の1次式になることを意味しています。ただし,f(0)=0 のときは f(y)=0 となり,0 次式(といってよいのかな?)になります。
    以上より,f(x) は x の1次以下の整式である,という結論になります。

    もしかしたら,右辺は y*f'(x+cy) なのかな?
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■16270 / inTopicNo.4)  Re[2]: 微分の応用問題なんですけど
□投稿者/ KINO 一般人(13回)-(2006/08/18(Fri) 21:37:01)
    無駄かもしれませんが念のため。

    (2) という等式が成り立っているとします。
    このとき,両辺を y が変数だと思って微分すると となります。

    c=1 のとき,この式は となり, も多項式ですから,これより でなければならないことがわかります。よって は定数で,したがって は1次関数です。

    c≠1 のとき,任意の実数 z に対し,z=x+y,0=x+cy をみたすような x, y をとることができます。実際,この連立方程式を解くと となります。
    よって となり, のときは定数 に等しく, のときは の1次関数になることがわかります。いずれの場合も は2次以下の整式になります。
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■16288 / inTopicNo.5)  Re[2]: 微分の応用問題なんですけど
□投稿者/ Tom 一般人(3回)-(2006/08/18(Fri) 22:52:44)
    2006/08/18(Fri) 23:03:48 編集(投稿者)
    2006/08/18(Fri) 23:02:38 編集(投稿者)

    > もしかしたら,右辺は y*f'(x+cy) なのかな?

    ほんとに申し訳ありません。あなたのおっしゃるとおり右辺は y*f'(x+cy) でした。
    納得しました。ありがとうございます。(≧∀≦)

解決済み!
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■16291 / inTopicNo.6)  Re[1]: 微分の応用問題なんですけど
□投稿者/ 青海 一般人(24回)-(2006/08/18(Fri) 23:39:00)
    2006/08/19(Sat) 02:14:39 編集(投稿者)

    No16254に返信(Tomさんの記事)
    > ちょっと難しすぎるので詳しい解説をお願いします。
    >
    > 問
    > f(x)はxに関するn次の整式(多項式)とする。(n≧0)
    > (1) 2変数x,yの整式として
    >    f(x+y)=Po(x)+P1(x)*y+P2(X)*y^2+ ・・・・ +Pn(x)*y^n
    > と書き表す。ただし、Pi(x)(i=0,1,2,・・・,n)はxに関する整式である。
    > (注:Pの横の数字(i)は数列みたいに右下に書く小さい数字です)
    > このとき、Po(x)=f(x),P1(x)=f'(x),P2(x)=(1/2)f"(x) かつ
    > Pn(x)=「f(x)におけるx^nの係数」であることを示しなさい。


    とすると、



    一般に

    :f(x)の m 回微分





    = (y^0の項) + (y^1の項) + (y^2の項) + … + (y^nの項) に分解すると、







    よって、

       
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