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■11496 / inTopicNo.1)  微分法
  
□投稿者/ たんしこ 一般人(15回)-(2006/05/01(Mon) 18:58:59)
    ただし、b≠0とする。
    次の各事柄を証明せよ。

    :これの正の実根はただ1つである。

    :上記方程式の正の解をαとするときの実根の絶対値はα以下である。
    意味不明です。教えてください。
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■11507 / inTopicNo.2)  Re[1]: 微分法
□投稿者/ name 一般人(21回)-(2006/05/01(Mon) 23:07:11)
    まず、正根が一つであることを証明します。

    与式を変形するとx^3=|a|x+|b|となるのが重要です。
    この式は直線|a|x+|b|とx^3の交点の式と捉えることが出来ます。

    仮に正の根c>d>0があったとしましょう。

    c,dは与式を満たすので当然(c,c^3)と(d,d^3)を結んだ直線は|a|x+|b|
    になります。つまり

    (c^3-d^3)/(c-d)=|a|になるはずです。(傾きが同じ)

    ※c,dを与式に代入して差をとってもよいですが。

    ∴c^2+cd+d^2=|a|・・・1

    ところで当然、c^3-|a|c-|b|=0です。

    これに1を代入します。

    ∴-(c^2)d-c(d^2)=|b|となります。
    これを変形して
    -cd(c+d)=|b|となります。

    仮定によってc,d>0
    すると、-cd<0、c+d>0です。
    ∴|b|<0

    しかし|b|>0でしたね。
    つまり矛盾することになります。

    ∴正の実根は一つ。

    つづきは次のレスに書きます。(続けて書くと長いので)

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■11510 / inTopicNo.3)  Re[1]: 微分法
□投稿者/ name 一般人(22回)-(2006/05/01(Mon) 23:54:01)
    では次に
    α-|a|α-|b|=0のとき 
    x^3+ax+b=0 ならば |x|≦α
    を証明します。

    直線|a|x+bと-ax+(-b)、x^3を思い浮かべながら考えてください。

    まず、a<0,b<0のときを考えます。
    さっきの問題の式と等しいので、その結果を流用してしまおうというわけです。

    これは
    与式の左辺=x^3-|a|x-|b|=0と変形できます。
    ∴さっきの問題より正の実根は一つ。
    なので0以上の数の部分はこれを使えばなんとかなります。
    なぜなら、解があるのは0とα以外ありえないからです。
    つまり、

    x≧0 かつ x^3+ax+b=0 ならば |x|≦α 

    です。

    ※上の不等式は不自然かもしれませんが後の再利用のためです。

    次にx^3+ax+b=0かつx<0である数xについて考えてみます。

    これは正の実根が一つであった問題で使った解法をもう一回
    使ってやることにします。
    つまり、αとxをつないだ直線の傾きの式をだし、それが-aに等しいことを使う。
    そして、その値をx^3+ax+b=0へ代入するという作業をする訳です。

    そうすると、
    -αx(x+α)=(-b)

    仮定によってα>0,x<0,-b>0です。
    そうすると、-αx>0ですね。
    ∴x+α>0
    つまり、α>-x
    x<0なので、-x=|x|
    ∴|x|<α
    不等号は「ちいさい(おおきい)または 等しい」ということを示す記号ですから、
    |x|≦α
    は正しいということになります。
    というよりもαが|x|よりも大きければ、αが|x|以上であることは自明ですね。

    つまり、
    x<0,x^3+ax+b=0 ならば |x|≦α

    まとめると、
    a<0,b<0のとき、
    x^3+ax+b=0 ならば |x|≦α
    ということになります。

    つぎにa>0,b<0のときを考えます。
    グラフを考えます。開区間(0,α)中に解がありそうです。
    関数x^3+ax+b(=f(x)とおきます。)は微分可能です。
    ここでうまくf(0)、f(α)の符号が異なれば、中間値の定理が使えます。
    そしてfは微分すれば3x^2+aとなり増加関数であることがわかります。
    (解がほかにあったら困るので、他に解がないことを探そうとする際に
    増加関数であることがとても都合がいいわけです。)

    その方針でいきます。

    f(α)=α^3+aα+b
    またαの条件によってα^3-|a|α-|b|=α^3-aα+b=0・・2
    ここでf(α)から2式をひけば、
    f(α)-0= f(α)− α^3-aα+b = 2aα
    a,α>0より、
    ∴2aα>0
    ∴f(α)-0>0
    つまり、f(α)>0です。

    また、f(0)=b<0です。

    これで中間値の定理が使えます。

    ∴x^3+ax+b=0をみたす解xが解区間(0,α)のなかにある。

    そしてfは増加関数でしたね。つまり、f(x)=0の解は1つだけです。
    しかも0<x<α
    つまり、|x|≦αです。

    ゆえに、
    a>0,b<0のとき、
    x^3+ax+b=0 ならば |x|≦α

    ここで、グラフを考えます。グラフを書いた紙をくるっとまわすと、
    a>0,b>0の場合とa<0,b>0の場合のグラフがさっき考えたものと一致します。
    これを利用してやります。
    つまり、その紙にとった座標軸x,yを-x、-yに置き換えたものを考えればいいと
    わかるわけです。なので与式を-xの方程式に直してしまいます。

    与式の左辺×(-1)= (-x)^3+a(-x) + (-b) = 0です。
    また、

    a<0,b<0のとき、
    x^3+ax+b=0 ならば |x|≦α

    a>0,b<0のとき、
    x^3+ax+b=0 ならば |x|≦α


    という二つのことを証明しました。xは当然、任意の実数です。

    そして、
    a>0,b>0というのはa>0,-b<0、
    a<0,b>0というのはa<0,-b<0、ということに相当します。

    これらを考慮すれば、

    a<0,b>0のとき、
    (-x)^3+a(-x) + (-b) = 0 ならば |-x|≦α

    a>0,b>0のとき、
    (-x)^3+a(-x) + (-b) = 0 ならば |-x|≦α

    そして、
    x^3+ax+b=0 ならば (-x)^3+a(-x) + (-b) = 0であって、
    |-x|=|x|です。

    ゆえに、
    a<0,b>0のとき、
    x^3+ax+b=0 ならば |x|≦α

    a>0,b>0のとき、
    x^3+ax+b=0 ならば |x|≦α

    これでぜんぶまとめれば、

    a≠0,b≠0のとき、
    x^3+ax+b=0 ならば |x|≦α

    ちなみに、a=0のときは
    普通に方程式を解けばOKです。

    ゆえに、

    α-|a|α-|b|=0のとき
    x^3+ax+b=0 ならば |x|≦α

    これで終わりです。
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■11511 / inTopicNo.4)  Re[2]: 微分法
□投稿者/ らすかる 大御所(342回)-(2006/05/02(Tue) 03:42:43)
http://www10.plala.or.jp/rascalhp
    No11507に返信(nameさんの記事)
    > まず、正根が一つであることを証明します。

    正の根c>d>0があったとして矛盾したら、
    「正の根は0個または1個」では?
引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/
■11512 / inTopicNo.5)  Re[3]: 微分法
□投稿者/ 豆 一般人(5回)-(2006/05/02(Tue) 06:34:39)
    正根が1個であることは、微分が使えれば、

    f(x)=x^3-|a|x-|b|とおくと、
    f'(x)=3x^2-|a|
    f`(x)=0とおくと、x=√(|a|/3)で極小
    f(0)=-|b|なので、f(x)=0となる、x>0はひとつ。
    (y=f(x)のグラフを書いてください)

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■11515 / inTopicNo.6)  下の問題について
□投稿者/ だるまにおん 大御所(1346回)-(2006/05/02(Tue) 09:03:17)
    x^3+ax+b=0の実根をβとすると
    0=α^3-|a|α-|b|=|β^3+aβ+b|≧|β|^3-|a||β|-|b|
    ∴α≧|β| 題意は示された
引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/
■11526 / inTopicNo.7)  Re[1]: 微分法
□投稿者/ name 一般人(23回)-(2006/05/02(Tue) 14:27:38)
    らすかるさん、
    すいません。正の実根が一個は存在することも言わないとまずかったですね。

    だるまにおんさん、
    すいません。僕の解法じゃただ長いだけですね・・

    たんしこさん
    ごめんなさい。簡単に解ける問題を無駄に複雑にしてしまって。



    記事は消したほうがいいでしょうか?

    すいません。
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■11528 / inTopicNo.8)  Re[5]: 下の問題について
□投稿者/ たんしこ 一般人(16回)-(2006/05/02(Tue) 16:52:29)
    No11515に返信(だるまにおんさんの記事)
    > x^3+ax+b=0の実根をβとすると
    > 0=α^3-|a|α-|b|=|β^3+aβ+b|≧|β|^3-|a||β|-|b|
    > ∴α≧|β| 題意は示された
    これがどういうことなのか教えてください。
引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/
■11575 / inTopicNo.9)  Re[2]: 微分法
□投稿者/ だるまにおん 大御所(1349回)-(2006/05/03(Wed) 19:48:50)
    豆さんの定義したf(x)を用いると0=f(α)≧f(|β|)ということです。
    f(x)のグラフとにらめっこするとα≧|β|がわかります。
引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/



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