| 2019/08/21(Wed) 23:50:51 編集(投稿者)
条件を満たす有理数が存在した場合、a[1]〜a[6],b[1]〜b[6]全ての分母の 最小公倍数をa[1]〜a[6],b[1]〜b[6]全てに掛けると 係数が全て整数になるので、条件を満たす「互いに素な整数」 a[1]〜a[6],b[1]〜b[6]が存在しないことを言えば十分。 よってそのように仮定する。 分母を払って a[1]+a[2]2^(1/3)+a[3]4^(1/3)+a[4]ω+a[5]2^(1/3)ω+a[6]4^(1/3)ω ={b[1]+b[2]2^(1/3)+b[3]4^(1/3)+b[4]ω+b[5]2^(1/3)ω+b[6]4^(1/3)ω}√3 式が長いのでa[1]〜a[6]をa,b,c,d,e,f、b[1]〜b[6]をg,h,j,k,l,m、 2^(1/3)をtに置き換えると(すなわち4^(1/3)=t^2)、 a+bt+ct^2+ωd+ωet+ωft^2=(g+ht+jt^2+ωk+ωlt+ωmt^2)√3 ωが掛かっている項とそうでない項を分けて a+bt+ct^2-(g+ht+jt^2)√3=ω{(k+lt+mt^2)√3-(d+et+ft^2)} 右辺だけωが掛かっているため(左辺)=(右辺)=0でなければならない。すなわち a+bt+ct^2-(g+ht+jt^2)√3=0 … (1) かつ (k+lt+mt^2)√3-(d+et+ft^2)=0 … (2) (1)から a+bt+ct^2=(g+ht+jt^2)√3 t^3=2であることに注意して両辺を2乗すると (a^2+4bc)+2(c^2+ab)t+(b^2+2ac)t^2=3{(g^2+4hj)+2(j^2+gh)t+(h^2+2gj)t^2} tについて整理して {a^2+4bc-3(g^2+4hj)}+2{c^2+ab-3(j^2+gh)}t+{b^2+2ac-3(h^2+2gj)}t^2=0 補題から a^2+4bc-3(g^2+4hj)=0 … (3) c^2+ab-3(j^2+gh)=0 … (4) b^2+2ac-3(h^2+2gj)=0 … (5) (3)をmod4で考えるとa,gは偶数でなければならない。 a,gが偶数なので、(5)をmod4で考えるとb,hも偶数でなければならない。 a,b,g,hが偶数なので、(4)をmod4で考えるとc,jも偶数でなければならない。 従ってa,b,c,g,h,jは全て偶数。 全く同様に、(2)からd,e,f,k,l,mも全て偶数となり、仮定と矛盾。
補題 p,q,rが有理数でp+qt+rt^2=0…(a)(t=2^(1/3))のときp=q=r=0 補題の証明 pqr≠0と仮定して(a)をtの二次方程式とみてtについて解くと t={-q±√(q^2-4pr)}/(2r) となるが、左辺は三次の無理数、右辺は虚数または二次の無理数または有理数となり矛盾。 従ってpqr=0なので、(簡単なので途中省略)p=q=r=0。
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