| 2005/10/27(Thu) 11:11:21 編集(投稿者)
f[0](x)=e^x (A) f[n](x)=xf[n-1]'(x) (B) P[n](x)=e^(-x)f[n](x) (C) とします。 (1) 数学的帰納法を使います。
(i)n=0のとき P[n](x)=e^(-x)f[0](x) =1 ですから成立。 (ii)n=kのときP[n](x)はk次の多項式であることを仮定します。 このとき P[k](x)=納l=0〜k]c[k,l]x^l (D) (但しc[k,l]は実数でc[k,k]≠0) と置くことができます。 n=k+1のとき (C)より P[n](x)=e^(-x)f[k+1](x) =e^(-x){xf[k]'(x)}((B)を使った) (E) P[k](x)=e^(-x)f[k](x) (F) (D)を(F)に代入して f[k](x)=(e^x)納l=0〜k]c[k,l]x^l これを(E)に代入すると P[n](x)=e^(-x)[x{(e^x)納l=0〜k]c[k,l]x^l}'] =e^(-x)[x{(e^x)納l=0〜k]c[k,l]x^l+(e^x)納l=1〜k]c[k,l]lx^(l-1)}] =x{納l=0〜k]c[k,l]x^l+納l=1〜k]c[k,l]lx^(l-1)} =納l=0〜k]c[k,l]x^(l+1)+納l=1〜k]c[k,l]lx^l =納l=1〜k+1]c[k,l-1]x^l+納l=1〜k]c[k,l]lx^l (一つ目の狽ノついてl+1を改めてlに置き換えた) =c[k,k]x^(k+1)+納l=1〜k]{c[k,l-1]+lc[k,l]}x^l (G) よってP[n](x)はk+1次の多項式ですからこのときも成立
(i)(ii)から数学的帰納法により問題の命題は成立します。
(2) (1)の(G)より P[k+1](x)=c[k,k]x^(k+1)+{c[k,k-1]+kc[k,k]}x^k+納l=1〜k-1]{c[k,l-1]+lc[k,l]}x^l (但しk≧2) よってc[n,n],c[n,n-1](n≧2)に対し、次の漸化式が成立することが分かります。 c[n,n]=c[n-1,n-1] (H) c[n,n-1]=c[n-1,n-2]+(n-1)c[n-1,n-1] (I) (H)より c[n,n]=c[1,1] ですが(A)(B)(C)より P[1](x)=x+1 ∴c[1,1]=1 ∴a[n]=c[n,n]=1 (H)' これはn=0,1のときも成立。 又、(H)'を(I)に代入すると c[n,n-1]=c[n-1,n-2]+(n-1) (I) ここでc[n,n-1]=b[n]ですから b[n]=b[n-1]+(n-1)(n≧2) ∴b[n]=b[1]+納k=1〜n-1]k =1+(1/2)n(n-1) これはn=1のときも成立。
以上よりa[n]=1,b[n]=1+(1/2)n(n-1)
|