| もしa=b=p=q=0以外に与式を満たす有理数があれば、 適当に平方数倍することで与式を満たすa=b=p=q=0以外の整数もある。 よってa=b=p=q=0以外の整数解がないことを示せばよいので、 a,b,p,qは整数と仮定する。 a^2-2b^2=5(3q^2-p^2) a≡0(mod5)のときa^2≡0(mod5) そうでないときa^2≡±1(mod5) b≡0(mod5)のとき2b^2≡0(mod5) そうでないとき2b^2≡±2(mod5) 従ってa^2-2b^2が5の倍数になるためにはa≡b≡0(mod5)でなければならない。 このときa^2-2b^2は25の倍数になるから、p^2-3q^2も5の倍数でなければならないが、 上と同様の議論でp^2-3q^2が5の倍数になるためには p≡q≡0(mod5)でなければならないことがわかる。 a=b=p=q=0でなくa,b,p,qが5の倍数のとき、 a=b=0でないからa^2-2b^2の素因数5の個数は偶数個、 p=q=0でないから5(3q^2-p^2)の素因数5の個数は奇数個となり、 等式は成り立たない。 従ってa=b=p=q=0のときのみ式が成り立つ。
|