| x-y≧1であるとしても一般性を失いません。 簡単のため、x-y=aとおくと |x-m||y-m|<|x-y|/2 ⇔ |(x-m)(y-m)|<a/2 ⇔ -a/2<(x-m)(y-m)<a/2 ⇔ -a<2xy-2mx-2my+2m^2<a ⇔ 2m^2-2(x+y)m+2xy+a>0 かつ 2m^2-2(x+y)m+2xy-a<0 ・・・A
ここで、2m^2-2(x+y)m+2xy+a=0の判別式をDとすると、 D/4=(x+y)^2-2(2xy+a)=x^2-2xy+y^2-2a=a^2-2a ここで、aの値によって場合分けをします。
1≦a<2のとき、D<0なので、 A⇔ 2m^2-2(x+y)m+2xy-a<0 ⇔ (x+y-√(a^2+2a))/2<m<(x+y+√(a^2+2a))/2 これを満たす整数mが存在することを示すには、 (x+y+√(a^2+2a))/2-(x+y-√(a^2+2a))/2>1 が1≦a<2を満たす任意のaに対して成立することを示せばよく、 (x+y+√(a^2+2a))/2-(x+y-√(a^2+2a))/2>1 ⇔ √(a^2+2a)>1 ⇔ a^2+2a>1 ⇔ a^2+2a-1>0 ⇔ a<-1-√2 または a>√2-1 よって、示されました。
a=2のとき、D=0なので、 A⇔ m≠(x+y)/2 かつ 2m^2-2(x+y)m+2xy-a<0 ⇔ m≠(x+y)/2 かつ (x+y-2√2)/2<m<(x+y+2√2)/2 ⇔ (x+y)/2-√2<m<(x+y)/2 または (x+y)/2<m<(x+y)/2+√2 となりますが、(x+y)/2+√2-(x+y)/2=√2>1なので、 これを満たす整数mは存在します。
a>2のとき、D>0なので、 A⇔ 「m<(x+y-√(a^2-2a))/2 または m>(x+y+√(a^2-2a))/2」かつ (x+y-√(a^2+2a))/2<m<(x+y+√(a^2+2a))/2 ⇔ 「(x+y-√(a^2+2a))/2<m<(x+y-√(a^2-2a))/2」または「(x+y+√(a^2-2a))/2<m<(x+y+√(a^2+2a))/2」 これを満たす整数mが存在することを示すには、 (x+y+√(a^2+2a))/2-(x+y+√(a^2-2a))/2>1 がa>2を満たす任意のaに対して成立することを示せばよく、 (x+y+√(a^2+2a))/2-(x+y+√(a^2-2a))/2>1 ⇔ √(a^2+2a)>2+√(a^2-2a) ⇔ a^2+2a>4+a^2-2a+4√(a^2-2a) ⇔ √(a^2-2a)<a-1 ⇔ a^2-2a<a^2-2a+1 よって、示されました。
以上により、題意は示されました。
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