| 2014/06/30(Mon) 17:48:38 編集(投稿者) 2014/06/29(Sun) 19:35:08 編集(投稿者) 2014/06/29(Sun) 19:24:17 編集(投稿者)
b=0のとき、a+d≦cとa>0に注意して、 c/(a+b)+b/(c+d)=c/a≧(a+d)/a=1+d/a≧1 たとえば、(a,b,c,d)=(1,0,1,0)のとき、c/(a+b)+b/(c+d)=1
以下、b>0とします。 a/b=A,c/b=C,d/b=Dとおくと、a+d≦b+c⇔A+D≦1+C⇔D≦1+C-A ・・・@ よって、c/(a+b)+b/(c+d)=C/(A+1)+1/(C+D)≧C/(A+1)+1/(1+2C-A)=f(A,C) @よりDが存在するには、0≦1+C-A⇔C≧A-1 ・・・Aが必要。
以下では、A≧0を定数、CをAを満たす変数とみなしてf(A,C)=f(C)の最小値を求めます。
f'(C)=(-1-4A+A^2+4C-4AC+4C^2)/{(1+A)(-1+A-2C)^2}だから、 f'(C)の符号は g(C)=-1-4A+A^2+4C-4AC+4C^2 の符号と一致します。 g(C)=0⇔C=(A-1±√(2A+2))/2=α,β(α<β)
さて、α≧A-1かつA≧0を満たすAは存在しないことに注意してAの値で場合分けします。
(T) 0≦A≦1のとき、AとC≧0より、C≧0です。 増減表により、このとき最小値は f(A,β)=1/2-1/(1+A)+√{2/(1+A)}≧√2-1/2≒0.91421(等号成立はA=0のとき)
以下では、β≧A-1かつA>1⇔1<A≦2+√5に注意します。
(U) 1<A≦2+√5のとき、β≧A-1なので、増減表により、このときの最小値は f(A,β)=1/2-1/(1+A)+√{2/(1+A)}≧1/2+√{2/(3+√5)}-1/(3+√5)≒0.92705(等号成立はA=2+√5のとき)
(V) A>2+√5のとき、β<A-1なので、増減表により、このときの最小値は f(A,A-1)=(A-1)/(A+1)+1/(A-1)≧√2-1/2(等号成立はA=3+2√2のとき)
以上(T)〜(V)により、c/(a+b)+b/(c+d)の最小値は√2-1/2と分かります。 (たとえば、(a,b,c,d)=(0,2,√2-1,√2+1)のとき)
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