| 集合の包含関係A⊂Bを示すには、「x∈A⇒x∈B」を示すことになります。 (1)x∈D(m)∩D(n)とすると、x∈D(m)かつx∈D(n)である。 x∈D(m)は、「xがmの約数」という意味なので、ある整数dがあって、 m=xdと表せる。同様にして、 x∈D(n)から、ある整数eがあって、n=xeと表せる。 よって、m+n=x(d+e)となる。d+eは整数なので、xはm+nの約数。 ゆえに、x∈D(m+n)
(2)x∈D(m)∪D(n)とすると、x∈D(m)またはx∈D(n) @x∈D(m)ならば、ある整数dがあって、m=xdと表せる。 よって、mn=x(nd)となり、ndは整数なので、xはmnの約数になる。 ゆえに、x∈D(mn) Ax∈D(n)ならば、ある整数eがあって、n=xeと表せる。 よって、mn=x(me)となり、meは整数なので、xはmnの約数になる。 ゆえに、x∈D(mn) したがって、いずれにしても、x∈D(mn)
(3) @「m∈D(n)⇒D(m)⊂D(n)」を示す。 x∈D(m)とすると、ある整数dがあって、m=xdと表せる。 m∈D(n)という仮定から、xd∈D(n)となる。 よって、ある整数eがあって、n=xedと表せるのでxはnの約数 ゆえに、x∈D(n) A「D(m)⊂D(n)⇒m∈D(n)」を示す。 mはmの約数と考えれば、m∈D(m)である。 仮定から、m∈D(n)である。
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