| マイナス×マイナスは世間一般(全世界的に)ではプラスになっている。 しかしなんか、おかしくないか、下の文章はインターネットで見つけた よくある代表的な文章だが、一見おかしくないようには書いてある。 しかし、よーく考えるとおかしい所が見えてくるのだ。
>−1をかけるということを座標軸で考えると、180度回転 >するという意味があります。
>−1を2回かけると、1回目で180度、2回目で360度の >位置にきて元に戻ります。
>−1×(−1)=+1
おかしいところは、どういうわけか、いきなりスタートラインはプラス の位置から始まっているところである。スタートラインがプラスの位置 から始まるのなら、マイナス×マイナスはプラスであるというのは常識 である。書いてる本人も、とんでもないインチキをしていること気がつ いていないのである。
それなら、スタートラインをマイナスから初めてみたらどうなるか、 マイナス×マイナスはマイナスになってしまうのである。
スタートラインはプラスにしようが、マイナスにしようが、これは 任意なのである。従って、スタートラインをマイナスから始めても いいわけである。
まだ理解出来ない方のために一般的な会話に当てはめて説明しよう。
会議において、議長が否決をとったとしよう。「この議案について、 賛成(+)の人は」と言ったとしよう。この時点でスタートラインは プラスになっているのである。議員の一人が言った。私はこの議案は 反対(−)の反対(−)です。議長は言った。反対(−)して、さら に反対(−)するから、賛成(+)ですね。つまり、マイナス×マイ ナスはプラスだということですね。
会議において、議長が否決をとったとしよう。「この議案について、 反対(−)の人は」と言ったとしよう。この時点でスタートラインは マイナスになっているのである。議員の一人が言った。私はこの議案は 反対(−)(つまり賛成になる。)の反対(−)(つまり反対になる。) です。議長は言った。反対(−)して、さらに反対(−)するから、 結果は反対(−)ですね。つまり、マイナス×マイナスはマイナスだと いうことですね。
スタートラインがプラスか、マイナスかで、マイナス×マイナスはプラ スになったり、マイナス×マイナスはマイナスになったりするので ある。よって、方向なんてものは、プラスマイナスには何の関係も ないのである。最初のスタートラインの位置によってコロコロ変わる ものだから、(+)(−)を当てはめることはできないものである。
こんな簡単なことに気づかなかった人類とは一体何者
|