| まず極限についてですが、例えば x→2 とはxが2に「近づく」のであって「x=2を代入する」とは異なるということに 注意して下さい。(つまりx≠2です) 従って lim[x→2](x^2-4)/(x-2) において (x^2-4)/(x-2) はx-2≠0で約分ができます。 では何故 lim[x→2](x+2)=4 (A) と計算されるかですが、これは次のように計算しています。 極限について以下の公式があったことを覚えているでしょうか?。
lim[x→a]f(x)=α、lim[x→a]g(x)=βのとき lim[x→a]{f(x)+g(x)}=α+β
こんな当たり前に見えることを、何故わざわざ公式にしているのか 不思議に思ったかもしれませんが、これが(A)の計算に使われています。 まず lim[x→2]x=2 (B) lim[x→2]4=4 (C) (C)については定数4はxとは無関係ですのでよいとして問題は(B)です。 先ほどの繰り返しのようですが、(B)の左辺は x→2のときにxが「近づく」値 ですので2に等しくなります。 (飽くまでx=2を代入しているわけではないので注意) これに先ほどの公式を適用することで(A)を導いています。
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