| (2)の問題について、
y=3・(sinθ)^2+2・2sinθcosθと考えます。
(sinθ)^2については、三角関数の半角の公式または倍角の公式を用いることにより、(sinθ)^2=(1−cos2θ)/2となります。
2sinθcosθについては、三角関数の倍角の公式を用いることにより、2sinθcosθ=sin2θとなります。
これらを用いると、問題の式は、 y=3・(1−cos2θ)/2+2・sin2θ=2・sin2θ−3/2・cos2θ+3/2となります。
ここからは(1)と同様に三角関数の合成を行なうと、 2・sin2θ−3/2・cos2θ=2・sin2θ+(−3/2)・cos2θ=rsin(2θ+α)の形に表すことができ、
r, αの求め方は、直交座標平面に、点P(2, −3/2)をとって考えることにより、 r=OP=√{2^2+(−3/2)^2}=√(25/4)=5/2 sinα=点Pのy座標/OP=(−3/2)/(5/2)=−3/5, cosα=点Pのx座標/OP=2/(5/2)=4/5 となります。
α=Arctan(−3/4)と表現してもいいですが、角αの値を求めることはできません。 sinα=−3/5, cosα=4/5の値を踏まえると、−π/4<α<−π/6と考えることができます。
これらの内容より、 y=(5/2)・sin(2θ+α)+3/2(ただし、0≦θ≦π, sinα=−3/5, cosα=4/5, −π/4<α<−π/6) と表すことができます。
さらに、0≦θ≦π → 0≦2θ≦2π → α≦2θ+α≦2π+αとなるので、 2θ+α=xとおくと、 y=(5/2)・sinx+3/2(ただし、α≦x≦2π+α, sinα=−3/5, cosα=4/5, −π/4<α<−π/6)となります。
区間α≦x≦2π+αの長さは、(2π+α)−α=2πなので、sinxの周期2πと一致し、 sinx(ただし、α≦x≦2π+α)の最大値, 最小値は、1周期での最大値, 最小値を考えればよいことになるので、 −1≦sinx≦1となります。
したがって、 (5/2)・−1+3/2≦y≦(5/2)・1+3/2 つまり、−1≦y≦4となり、 「関数yの最大値は4, 最小値は−1」となります。
この問題では、ここまでの解答でいいかと思います。 以下は、結論をもう少し丁寧に書くと、
−π/4<α<−π/6と考えると、−π/4<α≦2θ+α≦2π+α<11π/6となるので、
「角αはsinα=−3/5, cosα=4/5, −π/4<α<−π/6を満たす角で、 (x=)2θ+α=π/2のとき、つまり、θ=π/4−α/2のときに、最大値y=4をとり、 (x=)2θ+α=3π/2のとき、つまり、θ=3π/4−α/2のときに、最大値y=−1をとります。」
|