| 問題を簡単にして、という問題を解くことを考えてみます。 小数のまま、これを解くと、
となりますね。 これは右辺を整理すると、となります。これが答ですね。 こんどは、全体を10倍して解くと、
となって、先に求めた結果と同じになります。 つまり、先に全体を10倍にした時点で、とということが行なわれているので、そのままが正しく求まるわけです。 ですから(2)の問題で、全体を10倍にしてからを求めて、その結果を10で割ると、間違った答になってしまいます。
それと注意事項を補足しますと、 質問の問題では小数点以下が1桁だけでしたが、もしも小数点以下2桁のものが1つでもあれば、全体を100倍すれば、すべて整数にできます。 例えば、なら、100倍にして、という問題に書き直せます。 つまり、小数部分をなくすためには、小数点以下の桁数で10をかけたり100をかけたり、その他の1000などをかけたりすることになります。 小数の問題であれば、必ず10倍にして解くものだと思い込むと、間違いになります。 そこは注意してください。 もちろん、小数のままで計算しても、まったく問題ありません。(上の(2)も、小数のままで計算してを求めてもいいわけです)
|