| 背理法を用いて証明すると、以下のようになります。
<証明>
mを自然数とし、2つの整数2^m−1…(P), 2^(m−1)−1…(Q)について、
(i) m=1のとき、
(P)は2^1−1=1, (Q)は2^(1−1)−1=0となり、(P)と(Q)は1以外の公約数をもたない。
(ii) m=2のとき、
(P)は2^2−1=3, (Q)は2^(2−1)−1=1となり、(P)と(Q)は1以外の公約数をもたない。
(iii) m>=3のとき、
(P)と(Q)に2以上の公約数gが存在すると仮定すると、 (P)は2^m−1=ga, (Q)は2^(m−1)−1=gb(ただし、g, a, b:自然数, g>=2)と表すことができ、 (P)より、ga=2・2^(m−1)−1=2・(gb+1)−1=2gb+1=g(2b+1/g)となり、 a=2b+1/gとなるが、2b+1/gは自然数とならず、aが自然数であることと矛盾するので、 (P)と(Q)には2以上の公約数が存在せず、(P)と(Q)は1以外の公約数をもたない。
(i), (ii), (iii)より、(P)と(Q)は1以外の公約数をもたない。 つまり、mを自然数とするとき、2つの整数2^m−1と2^(m−1)−1は互いに素である。(終)
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