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■38645 / inTopicNo.1)  互いに素
  
□投稿者/ ポーリ 一般人(1回)-(2009/06/14(Sun) 18:34:50)
    2^m-1と2^(m-1)-1(mは自然数)が互いに素になることを証明するにはどうすればいいでしょうか。お願いします。
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■38648 / inTopicNo.2)  Re[1]: 互いに素
□投稿者/ らすかる 大御所(613回)-(2009/06/14(Sun) 21:10:49)
http://www10.plala.or.jp/rascalhp
    aとbが互いに素⇔aとa+bが互いに素
    なので
    nと1は互いに素
    nとn+1は互いに素
    nと2n+1は互いに素
    n=2^(m-1)-1とすると問題のとおりです。
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■38649 / inTopicNo.3)  Re[1]: 互いに素
□投稿者/ すっとこどっこい 一般人(2回)-(2009/06/14(Sun) 23:44:08)
    証明とは言い難いのですが、
    ユークリッドの互除法を用いても互いに素である事が分かります。

    ユークリッドの互除法:
    (2つの自然数の最大公約数を求める手法で、
    2つの自然数a, b(a≧b)についてa÷bの余りをrとすると、
    aとbの最大公約数はbとrの最大公約数に等しいという性質を利用する。)
    b÷rの余りr', r÷r'の余りr'', r'÷r''の余りr''', …と余りを求める計算を繰り返し行ない、
    余りが0になった時の割る数がaとbとの最大公約数となる。

    2^m−1=2^{(m−1)+1}−1=2×2^(m−1)−1=2{2^(m−1)−1+1}−1=2{2^(m−1)−1}+1となるので、
    ユークリッドの互除法を用いて2^m−1と2^(m−1)−1の最大公約数を求めていくと、
    計算1回目 (2^m−1) ÷ {2^(m−1)−1} = 2 … 1
    (余りが0でないので、次はここでの計算の割る数2^(m−1)−1と余り1で割り算を行なう。)
    計算2回目 {2^(m−1)−1} ÷ 1 = 2^(m−1)−1 … 0
    (余りが0なので計算終了。ここでの計算の割る数1が最大公約数である。)
    となる事から、2^m−1と2^(m−1)−1の最大公約数は1である。
    つまり、2^m−1と2^(m−1)−1は互いに素である。

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■38677 / inTopicNo.4)  Re[2]: 互いに素
□投稿者/ ポーリ 一般人(1回)-(2009/06/18(Thu) 23:59:10)
    調べてみたんですが、どこにもaとbが互いに素⇔aとa+bが互いに素というのは載っていませんでした。これは公式とは違うんですか?テストではそのまま使ってしまってもいいんですか?
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■38678 / inTopicNo.5)  Re[3]: 互いに素
□投稿者/ らすかる 大御所(614回)-(2009/06/19(Fri) 01:02:06)
http://www10.plala.or.jp/rascalhp
    公式とは言い難いので、テストでは証明が必要かも知れません。
     2^(m-1)-1 の任意の素因数pに対して 2^(m-1)-1=kp とおくと
     2^m-1=2(2^(m-1)-1)+1=2kp+1 により2^m-1をpで割ると1余るから
     2^(m-1)-1 と 2^m-1は共通の素因数を持たない。
    ぐらいがいいかも知れませんね。
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■38681 / inTopicNo.6)  Re[3]: 互いに素
□投稿者/ すっとこどっこい 一般人(6回)-(2009/06/19(Fri) 11:50:21)
    背理法を用いて証明すると、以下のようになります。

    <証明>

    mを自然数とし、2つの整数2^m−1…(P), 2^(m−1)−1…(Q)について、

    (i) m=1のとき、

    (P)は2^1−1=1, (Q)は2^(1−1)−1=0となり、(P)と(Q)は1以外の公約数をもたない。

    (ii) m=2のとき、

    (P)は2^2−1=3, (Q)は2^(2−1)−1=1となり、(P)と(Q)は1以外の公約数をもたない。

    (iii) m>=3のとき、

    (P)と(Q)に2以上の公約数gが存在すると仮定すると、
    (P)は2^m−1=ga, (Q)は2^(m−1)−1=gb(ただし、g, a, b:自然数, g>=2)と表すことができ、
    (P)より、ga=2・2^(m−1)−1=2・(gb+1)−1=2gb+1=g(2b+1/g)となり、
    a=2b+1/gとなるが、2b+1/gは自然数とならず、aが自然数であることと矛盾するので、
    (P)と(Q)には2以上の公約数が存在せず、(P)と(Q)は1以外の公約数をもたない。

    (i), (ii), (iii)より、(P)と(Q)は1以外の公約数をもたない。
    つまり、mを自然数とするとき、2つの整数2^m−1と2^(m−1)−1は互いに素である。(終)

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■38690 / inTopicNo.7)  Re[4]: 互いに素
□投稿者/ ポーリ 一般人(2回)-(2009/06/19(Fri) 22:53:05)
    とても詳しくてわかりやすかったです。ありがとうございました。
解決済み!
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