数学ナビゲーター掲示板
(現在 過去ログ4 を表示中)

HOME HELP 新規作成 新着記事 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

[ 最新記事及び返信フォームをトピックトップへ ]

■35310 / inTopicNo.1)  ロピタルの定理
  
□投稿者/ NAO 一般人(8回)-(2008/08/29(Fri) 23:41:16)
    1.
    x→0で、f(x)→∞、g(x)→∞のとき、
    lim(x→0)f(x)/g(x)=lim(x→0)f'(x)/g'(x)ですか?

    それとも、
    x→0で、1/g(x)→0、1/f(x)→0だから、
    lim(x→0)f(x)/g(x)=lim(x→0)(1/g(x))'/(1/f(x))'
    ですか?

    2.
    x→0でf(x)→-∞、g(x)→∞のとき
    lim(x→0)f(x)/g(x)にロピタルの定理は使えますか?

引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/
■35313 / inTopicNo.2)  Re[1]: ロピタルの定理
□投稿者/ WIZ ベテラン(208回)-(2008/08/30(Sat) 00:52:00)
    あまり厳密な説明ではないですが、以下のように考えれば良いです。
    例はx→0になっていますが、任意の定数aについてx→aでも同じです。

    1.
    x→0のとき、f(x)→∞, g(x)→∞または、f(x)→0 g(x)→0あるけれども、
    lim[x→0]f(x)/g(x) = bという極限があることが分かっているものとします。

    このとき、x = 0の近傍でf(x)とg(x)が微分可能であれば、
    # x = 0の近傍で、g(x) ≠ 0, g'(x) ≠ 0も必要ですが。
    lim[x→0]f'(x)/g'(x)も極限を持ち、その値もbに等しいというのがロピタルの定理です。

    (1/f(x))' = -f'(x)/(f(x)^2), (1/g(x))' = -g'(x)/(g(x)^2)ですから、
    (1/g(x))'/(1/f(x))' = {-g'(x)/(g(x)^2)}/{-f'(x)/(f(x)^2)} = (g'(x)/f'(x))*(f(x)^2)/g(x)^2)
    b ≠ 0の場合、x→0のとき、g'(x)/f'(x)→1/b, f(x)/g(x)→bですから、
    lim[x→0](1/g(x))'/(1/f(x))' = (1/b)*(b^2) = bです。
    よって、lim[x→0](1/g(x))'/(1/f(x))' = lim[x→0]f'(x)/g(x)'です。

    2.
    使えます。
    例えばf(x) = log(x), g(x) = 1/xとすれば、x→0のとき、f(x)→-∞, g(x)→∞です。
    lim[x→0]f(x)/g(x) = lim[x→0]f'(x)/g'(x) = lim[x→0](1/x)/(-1/x^2) = lim[x→0](-x) = 0

引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/
■35323 / inTopicNo.3)  Re[2]: ロピタルの定理
□投稿者/ NAO 一般人(9回)-(2008/08/30(Sat) 15:59:23)
    ロピタルの定理
    lim(x→a)f(x)/g(x)=lim(x→0)f'(x)/g'(x)
    が使えるのは、

    x→aで
    f(x)→0、g(x)→0
    f(x)→±∞、g(x)→±∞(複合任意)
    となる、5通りで全てですか?

引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/
■35324 / inTopicNo.4)  Re[3]: ロピタルの定理
□投稿者/ WIZ ベテラン(210回)-(2008/08/30(Sat) 16:50:20)
    x→aのとき、f(x)→±∞ならば、F(x) = 1/f(x)とおけばf(x)→0ですよね。
    0/0とか∞/∞などを不定形と呼びます。

    式の変形の仕方によってはもっとバリエーションがあります。

    例えば、lim[x→0]{x*log(x)}は0*∞という不定です。
    lim[x→0]{x*log(x)} = lim[x→0]{log(x)/(1/x)}と変形すれば、
    ∞/∞型の不定形なので、ロピタルの定理が使えますよね。

    # log(x)の定義域がx > 0なので、1/x > 0とすれば、(-∞)/∞型と書いた方が良いのかもしれませんが。
    # 一般にはx→0の場合はxの符号が正でも負でも良いのなら、∞/∞, (-∞)/∞, ∞/(-∞), (-∞)/(-∞)を区別する必要はありません。
引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/
■35632 / inTopicNo.5)  Re[4]: ロピタルの定理
□投稿者/ NAO 一般人(10回)-(2008/09/10(Wed) 16:11:08)
    返信が遅くなりましたが、ありがとうございました。
解決済み!
引用返信/返信 [メール受信/OFF] 削除キー/



トピック内ページ移動 / << 0 >>

このトピックに書きこむ

過去ログには書き込み不可

Mode/  Pass/

HOME HELP 新規作成 新着記事 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -
Edit By 数学ナビゲーター