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■34742 / inTopicNo.1)  2階微分方程式の定数変化法
  
□投稿者/ digi 一般人(10回)-(2008/07/29(Tue) 23:59:39)
    y''+P(x)y'+Q(x)=R(x)
    で,同次方程式y''+P(x)y'+Q(x)=0の一般解y=c1y1(x)+c2y2(x)がわかった時,c1,c2をxの関数c1(x), c2(x)とすると
    y'=c1(x)y1'+c1'(x)y1+c2(x)y2'+c2'(x)y2
    参考書では,「ここでc1'(x)y1+c2'(x)y2=0とおく」と書いてあるのですが,これはなぜですか?
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■34743 / inTopicNo.2)  Re[1]: 2階微分方程式の定数変化法
□投稿者/ WIZ 軍団(134回)-(2008/07/30(Wed) 08:44:59)
    同次ということですからy''+P(x)y'+Q(x)y = R(x)の間違いではないですか?

    もし本当にy''+P(x)y'+Q(x) = R(x)の解法ということであれば、
    y' = zとおけば、y'' = z'で、z'+P(x)z = R(x)-Q(x)と1階微分方程式になってしまいます。

    y''+P(x)y'+Q(x)y = R(x)・・・・・(1)
    の解法と仮定して回答します。

    y''+P(x)y'+Q(x)y = 0の一般解をy = c1*y1(x)+c2*y2(x)とします。
    この時点でc1, c2は定数です。同じ記号を定数とxの関数という2通りの意味に使うのは
    混乱の元なので書き方を変えさせてもらいます。

    y = u1(x)*y1(x)+u2(x)*y2(x)・・・・・(2)
    が(1)の解だと仮定して、関数u1(x),u2(x)が決定できるか試してみます。

    2個の関数u1(x),u2(x)を決定するので、2個の条件(2個の微分方程式)が必要です。
    1個目の条件は(1)ですから、2個目の条件として
    u1'(x)*y1(x)+u2'(x)*y2(x) = 0・・・・・(3)
    とすることにしておくだけです。((3)の条件とすると計算が楽になるということが発見されたため)

    (2)を(1)に代入して(3)の条件も使うと最終的に
    u1'(x)*y1'(x)+u2'(x)*y2'(x) = R(x)・・・・・(4)
    が得られ、(3)と連立させればu1(x),u2(x)を決定する(y1(x),y2(x),R(x)で表す)ことができます。

    以上から(1)の一般解はy = c1*y1(x)+c2*y2(x)+u1(x)*y1(x)+u2(x)*y2(x)となります。
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■34848 / inTopicNo.3)  Re[2]: 2階微分方程式の定数変化法
□投稿者/ digi 一般人(11回)-(2008/08/03(Sun) 15:37:27)
    >同次ということですからy''+P(x)y'+Q(x)y = R(x)の間違いではないですか?

    そのとおりです,申し訳ありません.

    >2個目の条件として
    >u1'(x)*y1(x)+u2'(x)*y2(x) = 0・・・・・(3)
    >とすることにしておくだけです。((3)の条件とすると計算が楽になるということが発見されたため)

    (3)の条件を置くということは実際に左辺は常に0になるということですか?
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■34852 / inTopicNo.4)  Re[3]: 2階微分方程式の定数変化法
□投稿者/ WIZ ファミリー(152回)-(2008/08/04(Mon) 00:13:52)
    > (3)の条件を置くということは実際に左辺は常に0になるということですか?

    その通りです。
    定義域内の任意のxについて、u1'(x)*y1(x)+u2'(x)*y2(x) = 0が恒等式となるという意味です。

    実は前回、間違ったことを書いてしまったので訂正します。申し訳ありません。

    > (3)の条件とすると計算が楽になるということが発見されたため

    上記は間違いで、正しくはu1'(x)*y1'(x)+u2'(x)*y2'(x) = R(x)と連立させて
    u1(x),u2(x)が常に決定できるようにするためというのが理由でした。
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■34922 / inTopicNo.5)  Re[4]: 2階微分方程式の定数変化法
□投稿者/ digi 一般人(12回)-(2008/08/07(Thu) 16:03:40)
    >定義域内の任意のxについて、u1'(x)*y1(x)+u2'(x)*y2(x) = 0が恒等式となるという意味です。

    ということは,左辺=0の証明ができるということですよね?参考書では「u1'(x)*y1(x)+u2'(x)*y2(x) = 0とおく」というように書いていて,何の根拠もなくこの式が出ているのですが,実際は「u1'(x)*y1(x)+u2'(x)*y2(x) = 0が恒等的に成り立つ」ということですね?
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■34925 / inTopicNo.6)  Re[5]: 2階微分方程式の定数変化法
□投稿者/ WIZ ファミリー(166回)-(2008/08/07(Thu) 17:34:00)
    > ということは,左辺=0の証明ができるということですよね?

    いいえ証明できません。
    私の初回の書き込みに書いた通り、u1(x)とu2(x)という2個の関数を決定するために
    適当に設定した仮定に過ぎません。別にu1'(x)*y1(x)+u2'(x)*y2(x) = 1とか、
    u1'(x)*y1(x)+u2'(x)*y2(x) = e^xとかでも構いません。

    > 参考書では「u1'(x)*y1(x)+u2'(x)*y2(x) = 0とおく」というように書いていて,
    > 何の根拠もなくこの式が出ているのですが,

    仮定ですから、元々根拠などありません。
    計算が楽になるとか答えが必ず求まるとかの計算する人の都合で決めて良いものです。
    但し、(ちゃんと計算した訳ではないですが)u1'(x)*y1(x)+u2'(x)*y2(x)を0以外とおいた場合、
    計算が複雑になり、u1(x)とu2(x)を上手く決定できないのかもしれません。

    > 実際は「u1'(x)*y1(x)+u2'(x)*y2(x) = 0が恒等的に成り立つ」ということですね?

    はい。仮定ではありますが恒等式です。
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■34930 / inTopicNo.7)  Re[6]: 2階微分方程式の定数変化法
□投稿者/ digi 一般人(14回)-(2008/08/07(Thu) 21:11:23)
    わかりました.お付き合いいただきありがとうございました!
解決済み!
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