| >∠AからBCに下ろした線分が辺BCを2等分する ∠Aからというより、AからBCの中点を結んだ線上に重心はありますね。 (厳密にはこれは定義ではなく結果なのですが、それは置いておきましょう) Aを始点とした時、BCの中点(Dとしましょう)を結んだベクトルは AD→=(1/2)(AB→+AC→)ですが、Gはこの線上にあることしか今は分かっていませんから、 未知数xを考えれば AG→=(1/2)x(AB→+AC→)・・・(1)と置けます。 これだけではGは決まりませんので、もう一本中線を引きましょう。 今度はBからCAの中点(Eとしましょう)を結んだ時に、 同様に未知数yを考えれば、 BG→=(1/2)y(BA→+BC→)・・・(2)となりますね。 BG→=BA→+AG→=-AB→+AG→ BA→=-AB→ BC→=BA→+AC→=-AB→+AC→ の3式を(2)に代入すれば、 -AB→+AG→=(1/2)y(-AB→-AB→+AC→) 整理すると、 AG→=(1-y)AB→+(y/2)AC→・・・(3) ここで(1)と(3)を比較すればAB→とAC→は独立(A,B,Cが一直線上に無い)だから、 AB→とAC→の係数は等しくなければならないので、 x/2=1-y かつx/2=y/2 となります。 つまりx=y=2/3です。 これを(2)に代入すれば、 AG→=(1/3)(AB→+AC→) となり、題意が示されました。
一般的に、三角ABCの重心Gは あるベクトルの始点をOとしたとき、 OG→=(1/3)(OA→+OB→+OC→) という公式(テキストに載っていないですか?)を示すことが出来ます。 ここでOとAを一致させれば、 AA→=0→ですから、 AG→=(1/3)(AB→+AC→) となります。
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