| この問題を理解するには、次のことが分かる必要があります。 (1) y=sinθ と y=2sinθ のグラフの違い。 (2) y=sinθ と y=sin2θ のグラフの違い。 (3) y=sinθ と y=sin(θ-a) のグラフの違い。 お分かりかもしれませんが、とりあえず説明してみます。
(1) y=2sinθ のグラフは、yが2倍になるだけだから、y=sinθ のグラフを上下 に2倍に引き伸ばしたものになります。(周期は同じで、最大値は 2,最小値は -2)
(2) y=sin2θ において、θ=0 のとき 2θ=0,sin2θ=0 ですね。このことを(θ,2θ,sin2θ)=(0,0,0) で表すと (θ,2θ,sin2θ)=(π/4,π/2,1)(π/2,π,0)(3π/4,3π/2,-1)(π,2π,0) となり y=sin2θ のグラフは 0〜π で1周期となります。y=sinθ のグラフは 0〜2π で 1周期だから、y=sinθ のグラフを横方向に1/2に縮めたものになります。
同様に考えれば、y=2sin3θ のグラフはy=2sinθ のグラフを横方向に1/3に縮めた ものになります。
(3) 例えば、y=x^2 の関数において、xを(x-a)におきかえた関数y=(x-a)^2 のグラフは、y=x^2 のグラフをx軸の正の方向にaだけ平行移動したものですね。 このことはどんな関数でもいえることなので、 y=sin(θ-a) のグラフは、y=sinθ のグラフをθ軸の正の方向にaだけ平行移動し たものになります。
以上のことを逆に考えれば、グラフから式が求められます。 問題のグラフは、2π/3で1周期となっていますね。またy=2sin(aθ)のグラフをθ 軸の正の方向にπ/6移動したものになっていますね。
これらのことを頭に入れて,もう一度読み直してください。
|