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■3056 / inTopicNo.1)  数学的帰納法
  
□投稿者/ しげる 一般人(1回)-(2005/08/20(Sat) 10:54:49)
    相加平均≧相乗平均をn個の正の数で全て成り立つ事を
    数学的帰納法を用いて証明せよ。

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■3060 / inTopicNo.2)  Re[1]: 数学的帰納法
□投稿者/ だるまにおん 一般人(40回)-(2005/08/20(Sat) 11:57:18)
    いきなり一般のnで示すのは少し難しいので、
    nが2の累乗の形で表されるときの相加平均≧相乗平均を数学的帰納法で示してみてください。

    では、nが2の累乗の形で表されるときに相加平均≧相乗平均が示されたとします。
    今、n=k+1のとき相加平均≧相乗平均が成り立っているとします。つまり、
    {a1+a2・・・+a(k+1)}/(k+1)≧{a1a2・・・a(k+1)}^{1/(k+1)}・・・☆
    ここで、a(k+1)=(a1+a2+・・・+ak)/kとおくと、☆式は
    (a1+a2+・・・+ak)/k≧(a1a2・・・ak)^{1/(k+1)} × {(a1+a2+・・・+ak)/k}^{1/(k+1)}
    両辺を{(a1+a2+・・・+ak)/k}^{1/(k+1)}で割ると、
    {(a1+a2+・・・+ak)/k}^{k/(k+1)}≧(a1a2・・・ak)^{1/(k+1)}
    あとはこの両辺を(k+1)/k乗することで、n=kのときも示されたことになります。

    つまり、n=2^mのとき成り立っていればn=2^m-1,2^m-2,2^m-3・・・・のときも成り立っているし、
    先に示したように全てのmで成り立ってるんだから、結局全ての自然数で成り立っていることになります。
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■3082 / inTopicNo.3)  Re[2]: 数学的帰納法
□投稿者/ moomin 一般人(39回)-(2005/08/20(Sat) 20:29:05)
http://user.ecc.u-tokyo.ac.jp/~g441069/HP/
    No3060に返信(だるまにおんさんの記事)

    よこから失礼します。

    図形的な証明を高校範囲でやれないことへのRemark
    を付け加えさせていただきます。


    相加平均(蚤_i)=aをn次元Euclid空間内の図形Iとみなし、
    この図形の上での関数f(a_1,...,a_n)=(Πa_i)を考えます。

    「Iの上でfが最大値を持つ」★ことを認めれば

    「いずれか2つの変数が違えば、2変数のときの相加相乗平均から、
    aを変えずに2変数をイジってfをより大きくできる」

    ので、
    fの最大値はa_i=a/nのときの(a/n)^nでしかありません。
    これでn変数相加相乗平均関係式が示されたことになります。』

    ★が決して自明で無いので、
    高校範囲では相加相乗平均が自明な事実にならないのです。





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