| 直円錐の高さをx(0<x<2a)と置いて,体積をxを用いて表します.
このとき,直円錐の底面(形は円)と,球の中心との距離は|x-a|となるので, 直円錐の半径は√{a^2-|x-a|^2}=√(2ax-x^2) となります.(ここは,図をしっかり書かないと導けません.)
よって,体積V=(1/3)*高さ*底面積=(π/3)*x*(2ax-x^2)となります. ここで,3V/π=f(x)=x(2ax-x^2)と置くと,f'(x)=4ax-3x^2=x(4a-3x)なので, 増減表を書いていくと,x=4a/3の時に,V=32π/81となります.
この手の問題で一番詰まりやすいところは,『文字が置かれていないために式が立てられない』ということです. だから,体積に関係する情報を文字で置いてやりましょう.この問題に関しては,『直円錐の半径』か『直円錐の高さ』になりますが, 高さを置く方が(直感+経験則によって)計算がしやすいと判断し,こう置きました. 時間に余裕がございましたら,半径をxと置いて高さをxを用いて表す方法も検討してみてください. これは,大変骨の折れる計算になることがお分かりになると思います.
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