| こんばんわ. (a-1)(a-b)(a^2+ab+b^2)≧0だったらいいわけですね.ここで,a^2+ab+b^2=(a-b/2)^2 +(3/4)b^2>0が分かっているので, (a-1)(a-b)(a^2+ab+b^2)≧0 ⇔ (a-1)(a-b)≧0となります. ちなみに,a^2+ab+b^2>0,a^2-ab+b^2>0の性質は知って置いてくださいね.(証明法は平方完成が一番考えやすいかな)
少し考えやすいように,a=xと置いてみましょう.(x-1)(x-b)≧0 です.これだと,2次不等式の問題に見えますよね.(aのままでも見えててほしいけど…)
(1) 全ての実数x(元はa)に対して,(x-1)(x-b)≧0となるようなbの値. ⇒明らかにb=1しかありえません. (y=(x-1)(x-b)のグラフを書いてみると,b<1でもb>1でも,グラフがx軸より下に来ることがあります)
(2) 全ての整数x(元はa)に対して,(x-1)(x-b)≧0となるような整数bの値. このとき,y=(x-1)(x-b)のグラフは,x軸より常に上側にある必要はありません.
例えば,整数ではないですが,b=3/2のとき,y=(x-1)(x-3/2) のグラフは,x軸とx=1,3/2で交わります. さて,このグラフがx軸より下側に来るのは1<x<3/2で,xがどんな整数でもy=(x-1)(x-3/2)は,x軸より上側(またはx軸上)にあることになり, 『全ての整数xに対して,(x-1)(x-3/2)≧0が成り立つ』と言えますね.
このような状況になる整数bを考えてみてください.b=0,2がありませんか? (1)ではb=1が答えで,当然(2)でも答えになるので,b=0,1,2が求める答えになります.
|