| (1) 2x^2-3x-5>0 は,普通の2次不等式です. y=2x^2-3x-5のグラフ(頂点は分からなくていいから,x軸との交点がしっかり分かるグラフ)を書いて, グラフのうちy>0を満たしているxの範囲を答えにしてください.⇒x<-1,5/2<x. この問題は,しっかり参考書などでやり方を確認しておいてくださいね.
(2)x^2-(a+3)x-2a+2<0 ⇒ x^2+(a-3)x-2(a-1)<0 ⇒ (x-2){x-(a-1)}<0 と因数分解できます. これで,(1)と同様にy=(x-2){x-(a-1)}のx軸との交点が分かるグラフを書けば,不等式が解けるのですが, a-1が2より大きいか小さいかで2つの交点の位置が変わってきますよね.これは,困ったことなので,場合分けをします. i)a-1>2 ⇒ a>3のとき(しっかり,グラフを書いてください) 2<x<a-1が不等式の解. ii) a-1=2のとき(これも,グラフ書いてね) 解なしになります. iii)a-1<2 ⇒ a<3のとき(しつこいけど,グラフを書いてください) a-1<x<2が不等式の解.
このように,場合分けをした後,2つの不等式が同時に満たす範囲を考えて生きます. で,『多数の不等式が同時に満たすような範囲』を考えるときは,数直線が必ず必要です.書きながら考えてくださいね.
i)の場合わけ(a>3)のとき (1)の不等式はx<-1,5/2<x…@ が解で,(2)の不等式は2<x<a-1…Aが解になります. @Aを数直線に乗せてみましょう.ここで『@,Aの共通範囲にxの整数値が1つになるようなとき』を考えればよいのですが, 数直線を書いてると,xの整数値は3にしかなりません. よって,Aの数直線は「3は含むけど4は含まない」ように書ければよいとわかります. 従って,3<a-1≦4となります(a-1=3がダメで,a-1=4がOKな理由はしっかり調べてみてください).よって,4<a≦5 …T
ii)の場合わけ(a=3)のとき (2)の不等式に解がないので,この時点でa=3は求めるaの範囲ではありえません.
iii)の場合わけ(a<3)のとき (1)の不等式はx<-1,5/2<x…@ が解で,(2)の不等式はa-1<x<2…Aが解になります. これより先,場合わけi)のときと同じように数直線を書けばよいのですが, これより先は,場合わけi)のところまで理解できていれば解けます.
-3≦a-1<-2 ⇒ -2≦a<-1…Uと求まります.
結局,T,Uの範囲が答えで,-2≦a<-1,4<a≦5 となります.
この問題は大変ですが,頑張ってみてください!!
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