| >「集合Λの元λに対して、集合Aλがあるとする。つまり集合族A={Aλ |λ∈Λ}が与えられたとする。
これは、例えばΛ={1,2,3}として、「集合 A1,A2,A3 という3つの集合が定まっているとする」 という意味です。 つまり 「集合 A1,A2,A3 があるとする」 という代わりに 「Λ={1,2,3}のどの元λに対してもAλが定まっている」 というのです。 だから、例えば Λが自然数全体の集合なら、無限加算個の集合A1,A2,A3,・・・・・・ があるという事に なります。このΛは高々加算個である必要はなく、例えば、実数全体の集合であってもかまいません。 ですから >Aに属する集合AΛ(←λの間違いだと思います)の元すべてからなる集合をU{λ∈Λ}Aλ}と表し、 >これをAλの和集合という。
というのは、はじめの例でいえば、集合 A1,A2,A3 の元すべてからなる集合をU[λ∈Λ]Aλ と表すということで、和集合は U[λ∈Λ]Aλ=A1∪A2∪A3 です。一般には
U[λ∈Λ]Aλ={x|或るλ∈Λに対してx∈Aλ}={x|x∈Aλとなるλ∈Λが存在する}
となります。同様に、共通部分は ∩[λ∈Λ]Aλ=A1∩A2∩A3 です。これも、一般的には
∩[λ∈Λ]Aλ={x|すべてのλ∈Λに対してx∈Aλ}
です。そして、これに対して、ド・モルガンの法則 (∪[λ∈Λ]Aλ)^c=∩[λ∈Λ](Aλ^c) が成り立つ ということです。 具体的な例を挙げると 全体集合を U={a,b,c,d,e}として Λ={1,2,3} A1={a,b},A2={a,c},A3={a,d} とすると A1^c={c,d,e},A2={b,d,e},A3={b,c,e},U[λ∈Λ]Aλ={a,b,c,d} となり (∪[λ∈Λ]Aλ)^c={e} ∩[λ∈Λ](Aλ^c)={e} となります。
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