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■18254 / inTopicNo.1)  ド・モルガンの法則(集合)
  
□投稿者/ ボス 一般人(1回)-(2006/10/19(Thu) 00:02:27)
    集合における集合族の和集合および共通集合、ド・モルガンの法則が理解できません。

    テキスト(サイエンス社集合と位相への入門鈴木晋一著)に、
    「集合Λの元λに対して、集合Aλがあるとする。つまり集合族A={Aλ |λ∈Λ}が与えられたとする。Aに属する集合AΛの元すべてからなる集合をU{λ∈Λ}Aλ}と表し、これをAλの和集合という。
    またAに属するどの集合Aλにも属する元からなる集合を∩{λ∈Λ}Aλと表し、これをAλの共通集合という。」とあります。
    次にド・モルガンの法則で
    (∪{λ∈Λ}AΛ)^c=∩{λ∈Λ}Aλ^cとあります。

    Λ={a,b,c,d}とすると
    全ての部分集合は{a}{b}{c}{d}{ab}{ac}{ad}{bc}{bd}{cd}{abc}{abd}{acd}{bcd}{abcd}がありますが
    その中で
    集合族AΛ={{a}{ab}{ac}{abc}}とすると
    U{λ∈Λ}Aλ={a,b,c}
    ∩{λ∈Λ}Aλ={a}
    ∪{λ∈Λ}AΛ)^c={d}・・・@
    集合族AΛ^c={{b}{c}{d}{ad}{bc}{bd}{cd}{abd}{acd}{bcd}{abcd}}なので
    ∩{λ∈Λ}Aλ^c={Φ}・・・A
    ド・モルガンは@とAが一致すると言っているのではないのですか?
    なぜ一致しないのでしょうか?
    定義の意味が違っているのでしょうか?
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■18264 / inTopicNo.2)  Re[1]: ド・モルガンの法則(集合)
□投稿者/ サボテン 一般人(9回)-(2006/10/19(Thu) 11:26:35)
    補集合を取るレベルが∪{λ∈Λ}AΛ)^c={d}
    とAΛ^c={{b}{c}{d}{ad}{bc}{bd}{cd}{abd}{acd}{bcd}{abcd}}で違います。

    一方は全体集合を{a,b,c,d}で解釈しているのに対し、もう一方は
    {a}{b}{c}{d}{ab}{ac}{ad}{bc}{bd}{cd}{abc}{abd}{acd}{bcd}{abcd}
    で解釈していらっしゃいます。

    本には集合族の補集合について説明があるはずです。それに従って、再度確かめてみて下さい。
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■18272 / inTopicNo.3)  Re[2]: ド・モルガンの法則(集合)
□投稿者/ 数樂 一般人(31回)-(2006/10/19(Thu) 19:56:19)
    >「集合Λの元λに対して、集合Aλがあるとする。つまり集合族A={Aλ |λ∈Λ}が与えられたとする。

    これは、例えばΛ={1,2,3}として、「集合 A1,A2,A3 という3つの集合が定まっているとする」
    という意味です。
    つまり
      「集合 A1,A2,A3 があるとする」
    という代わりに
      「Λ={1,2,3}のどの元λに対してもAλが定まっている」
    というのです。
    だから、例えば Λが自然数全体の集合なら、無限加算個の集合A1,A2,A3,・・・・・・ があるという事に
    なります。このΛは高々加算個である必要はなく、例えば、実数全体の集合であってもかまいません。
    ですから

    >Aに属する集合AΛ(←λの間違いだと思います)の元すべてからなる集合をU{λ∈Λ}Aλ}と表し、
    >これをAλの和集合という。

    というのは、はじめの例でいえば、集合 A1,A2,A3 の元すべてからなる集合をU[λ∈Λ]Aλ
    と表すということで、和集合は U[λ∈Λ]Aλ=A1∪A2∪A3 です。一般には

      U[λ∈Λ]Aλ={x|或るλ∈Λに対してx∈Aλ}={x|x∈Aλとなるλ∈Λが存在する}

    となります。同様に、共通部分は ∩[λ∈Λ]Aλ=A1∩A2∩A3 です。これも、一般的には

      ∩[λ∈Λ]Aλ={x|すべてのλ∈Λに対してx∈Aλ}

    です。そして、これに対して、ド・モルガンの法則 (∪[λ∈Λ]Aλ)^c=∩[λ∈Λ](Aλ^c) が成り立つ
    ということです。 
    具体的な例を挙げると
    全体集合を U={a,b,c,d,e}として
    Λ={1,2,3}
    A1={a,b},A2={a,c},A3={a,d}
    とすると
    A1^c={c,d,e},A2={b,d,e},A3={b,c,e},U[λ∈Λ]Aλ={a,b,c,d}
    となり
    (∪[λ∈Λ]Aλ)^c={e}
    ∩[λ∈Λ](Aλ^c)={e}
    となります。

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■18292 / inTopicNo.4)  Re[1]: ド・モルガンの法則(集合)
□投稿者/ ボス 一般人(2回)-(2006/10/20(Fri) 05:40:36)
    サボテン様 数樂様

    丁寧な解説ありがとうございます。
    Aλのλの意味を勘違いしていました
    (というより意味のないものと思っていました)。
    お二人の解説を理解してから、テキストを読んだら添字の意味がわかりました。
    特に、Λ={1,2,3}のような記載を見てそういう使い方なのかと納得しました。
    独学で幾何学を勉強し始めたところなので、初歩的な定義の意味なんかで
    躓きます。これからもよろしくお願いします。
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