| ■No17077に返信(ボーソさんの記事) > xy平面上に、2つの円C1;x^2+y^2=1、C2;(x−2)^2+y^2=1がある。 > 原点Oに関してC1上の動点Pと対称な点P1 > C2上の動点Qに関してP1と対称な点P2とする > このとき > (1)OP2↑をOP↑、OQ↑を用いて表せ > (2)点P2の存在する範囲を図示せよ > (3)△PP1P2の面積の最大値とそのときの点P,Qの座標は > 糸口がつかめません
(1) まず,点 A に関して点 B と対称な点 C について,AC↑=-AB↑ が成り立ちます。 よって,OP1↑=-OP↑,QP2↑=-QP1↑ と表せます。 ゆえに, OP2↑=OQ↑+QP2↑=OQ↑-QP1↑=OQ↑-(OP1↑-OQ↑)=2OQ↑-OP1↑=2OQ↑+OP↑.
(2) C2 の中心を A(2,0) とおくと,C2 のベクトル方程式は |OQ↑-OA↑|=1 です。 よって,|2OQ↑-2OA↑|=2 なので,2OQ↑で表される点は中心 2OA↑=(4,0),半径 2 の円上を動きます。 その円の各点に OP↑ が生えており,その終点が P2 なので,P2 は 2OQ↑ を中心とする半径 1 の円を描きます。この円の中心 Q は中心 (4,0),半径 2 の円上を動きますから,Q を中心とする半径 1 の円もそれにつれて動き,その円の軌跡は (4,0) を中心とする半径 2-1=1 の円と半径 2+1=3 の円で挟まれたリング状の図形を描くことがわかります。
(3) P1,P2 は Q に関して対称なので,P1Q=P2Q が成り立ちます。したがって, △PP1P2=2△PP1Q が成り立ちます。同様に,P と P1 は O に関して対称なので,OP=OP1 です。よって△PP1Q=2△OPQ が成り立ちます。よって△PP1P2=4△OPQ となり,△OPQ の最大値を求めればよいことがわかります。 図形をもとに考察します。OQ を底辺と見ると,この長さは Q が O から最も遠いとき,すなわち Q(3,0) のときに最大になります。 一方,P から直線 OQ に下ろした垂線の足を H とおくと,PH の長さが △OPQ の高さになり,OP=1 なので PH の長さが最大になるのは OH となるとき,すなわち 角POQ=90度となるときです。 以上のことから,P(±1,0), Q(3,0) のとき△OPQの面積は最大で,3/2 となることがわかります。この値を 4 倍したものが △PP1P2 の最大値です。
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