| 2010/07/14(Wed) 08:40:06 編集(投稿者) 2010/07/14(Wed) 08:34:32 編集(投稿者)
こういう問題は、いくつか比較的簡単に求められるものを、実際に求めてみることをお勧めします。 オイラーの公式を使った方法2の方が簡単です。
<方法1>
まず、の加法公式は、次の通りです。
よって、2倍角の公式は、として、
3倍角の場合、として、
となりますが、2倍角の結果をのところに代入して(の分母のに注意)、
<方法2>
オイラーの公式より、 指数関数の性質を使って考えます。
2倍角の場合、
となりますが、実数部分は、虚数部分はの加法公式を意味するので、は、分子に虚数部分、分母に実数部分をあてると、
となって、方法1の結果と同じものが得られます。
3倍角も同様に、
となるので、先と同様に、分子に虚数部分、分母に実数部分をあてると、
となって、方法1の結果と同じものが得られます。
さて、問題は、一般のm倍角の加法公式と2項係数の関係を求めることです。 2項係数とは、
ののことです。 以上で求めた3倍角までの公式で、のベキの前にかかっている係数が、この2項係数になるわけです。 これをもっとはっきりと示すには、オイラーの公式を使う方法を少し変形して、次のようにします。
ここで、とおくと、5倍角まで、
となります。 よって、一般のm倍角の加法公式は、
より、
と表すことができます。 ここで、は実数部部を、は虚数部分をとることを意味します。 つまり、係数は実数部分の2項係数、係数は虚数部分の2項係数になります。 (正確には、さらに虚数単位が偶数回・奇数回かけられての正負の符号を考慮したもの。上の式の関係の通り)
例えば2倍角の場合、
より、
となるわけです。
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